髪のケアに欠かせないトリートメントは、選ぶときにさまざまな基準があります。
自分に合ったものを選ぶのはもちろんですが、髪がどのような状態なのか明確にしておくと、ぴったりのトリートメントが見つかるのです。そのためのポイントをご紹介していきます!
目次
種類から選ぶ
トリートメントには、使うシーンに合わせてインバストリートメントとアウトバストリートメントがあります。
インバストリートメントはお風呂の中で使うタイプであとからお湯で洗い流しますが、アウトバストリートメントは乾燥した髪に使うため流しません。これが使うタイミングにも影響します。
インバストリートメントは、毎日髪を洗った後に使うタイプでならデイリーケアと呼びます。週に1回から2回程度、特別に使うものはスペシャルケアと呼ばれるタイプです。
どちらも傷んだ髪の内部に浸透させるのが目的で、髪の状態に合わせてダメージ対応や手触り改善などがあります。乾燥してパサついた髪にも役立つのが、潤いも与えやすいインバストリートメントです。
シャンプーとコンディショナーの中間的な役割も持ちます。髪全体に広げやすいのも特徴です。
アウトバストリートメントは使用後に洗い流さないため、クリーム状、オイル状のほかにスプレータイプが作られてきました。髪の表面に働きかけるものが多く、紫外線対策に使われるのもアウトバストリートメントです。
髪も日焼けするので、夏場にはUVカットのトリートメントを使うこともあるでしょう。ドライヤーの熱から髪を守る効果もあるので、日常的に使いやすい種類です。
アウトバストリートメントは、乾燥した髪に使うため、全体に広げにくい性質を持ちます。この特性を利用し、ピンポイントでカバーする使い方をするといいでしょう。
髪質から選ぶ
髪質によって対応するトリートメントがいろいろと作られてきました。お店で手に取った時にも、対応する髪質が掛かれているのを目にするはずです。
種類が豊富だからこそ、自分の髪質に合わせて選ばなければいけません。
細く柔らかい髪には、ノンシリコンのものがオススメです。どうしてもペタっとした状態になりやすいためで、ノンシリコンで根本から立ち上げやすくなります。
逆に太く硬い髪ならば、シリコンの配合量が多く、動植物油を添加したものがオススメです。
油分が多くなれば、それだけ髪が柔らかく仕上がるためで、特にカオチンなどは髪を柔らかくするため注目しておくといいでしょう。手触りにも変化が生まれます。
髪が多く、どうしても爆発しやすい人は、ボリュームを落とすことがポイントです。ホホバオイルやアルガンオイルが向いています。
これら植物性のオイルは髪が膨らみやすいボリュームを抑えてくれるトリートメントです。逆にボリュームが少なく感じている人は、細く柔らかい人と同じでノンシリコンで質感をアップさせると感じが変わります。
くせ毛の人はアミノ酸補修成分などが合っています。猫っ毛の人ならカチオン化ポリマー配合のものを使うといいでしょう。
どちらも配合のバランスが整っているものが向いています。べたつきを感じる人は、オイルの配合量が少ないものを選ぶのも方法です。
かなえたい仕上がりや髪の状態から選ぶ
髪の質とともに、今の状態に合わせることも大切です。トリートメントの使用目的とも合致しますので、適切なものを見つけるのがポイントになります。
髪にパサつきを感じるときにトリートメントを使う人も多いでしょう。この場合には、髪がダメージを受けた状態と考えられます。
補修成分として使われている加水分解ケラチンや加水分解コンキオリンなどを使ったものならが改善できる可能性があるのです。保湿成分も多く配合されているトリートメントでも、髪のパサつきを改善できます。
ボリュームが出過ぎて広がる髪には、シリコン配合のものの中でも量が多いものが適切です。パラフィンなどの油剤もボリュームダウンできます。
逆にボリュームアップを目指したいときには、ノンシリコンでカチオン界面活性剤などに注目しておくと使い勝手がいいでしょう。カラーやパーマでおしゃれに決めていても、どうしてもダメージが気になるときは、たんぱく質を補えるタイプが向いています。
薬剤によってダメージを受けている可能性が高いからです。保湿や補修成分も配合されていれば、このような状態も改善できます。
表面をコーティングしやすい点からも、シリコン配合のもの選ぶのもポイントです。キューティクルの状態が悪化しているため、ダメージが目立つ場合もあります。
シリコンイン、ノンシリコンから選ぶ
いろいろな種類がある中で、シリコンインかノンシリコンかが大きな分かれ目です。トリートメントの大きなポイントでもあり、その違いを理解できると選びやすくなるでしょう。
シリコンインは、トリートメントの基本です。髪の表面をコーティングするのが役割で、指どおりがよくなり髪につやを出せます。内部の成分を流出しにくくできるため、パサつきも抑えられる成分です。
ただし、あまり多く配合されると、頭皮に残ることがあります。頭皮にとってどんな優れたトリートメントも異物であり、炎症を起こすケースもあるため、よく洗い流してトリートメントを残さないのが大切です。
勘違いされる部分もありますが、シリコン配合だから種類として悪いわけではありません。
ノンシリコンは、自然な仕上がりを求めたいときにピッタリです。代替成分にカチオン界面活性剤などを使っている場合もあります。
さらっとした仕上がりになりやすい特徴がありますが、表面をコーティングしにくいため、逆にごわつきを感じる人もいるのも確かです。髪質に合わせた選択が必要で、ノンシリコンだからいいというわけではありません。
指どおりを考えれば、シリコン配合のほうがはっきりと違いが分かります。ノンシリコンを使って髪がきしむ人もいるでしょう。
大事なことは自分の髪にあっているかどうかです。成分はその問題を補うためのものだという事実を忘れないようにしましょう。
【市販】人気のおすすめトリートメント6選
エッセンシャル しっとりまとまる トリートメント
30秒でするっと滑らかな髪にできるのが特徴です。
キューティクルの間に密着するタイプで、其れも素早くできるからこそ30秒という短時間を実現しています。シリコン入りのトリートメントで、扱いやすい髪を実現できるのが特徴です。
髪につけたらすぐになじむので、時間をおかずに洗い流すので手間が掛かりません。しっとりとまとまりやすい髪を目指す人にピッタリで、フローラルブーケの香りが華やかで心地よさを感じさせてくれます。
シャンプーで髪の軋みを感じる人にも、一度は使ってほしいトリートメントです。次の日の朝のスタイリングがうまくいかない人にも、まとめやすい髪に仕上がります。
エクストラオーディナリー オイル エクラアンペリアル 艶髪ヘアパック
ダメージヘアに適したトリートメントで、浸透補修で潤いのある髪にできます。シリコン入りでクリーム状になっており、扱いやすく作られています。
つやを与えることもできる成分で、指どおりがよくまぶしいぐらいの髪に仕上げていくトリートメントです。魅惑的なフレンチローズの香りが漂うのも特徴で、高級感を感じさせます。
詰め替えが販売されているタイプであり、新たにボトルを買わないでも済みます。長く使っていきたいトリートメントになるでしょう。
大島椿 ヘアクリーム
髪をダウンボリュームさせるトリートメントです。ツバキセラミドと椿油を配合してあり、髪の痛みでパサつく状態改善に役立ちます。
柔らかな髪を作り出すだけではなく、しっとりとした潤いとつやも実現できるのがポイントです。
シリコン入りで、ブロー前に軽く髪につけてスタイリング剤としても使えます。洗い流す必要がないので、一度の大量につけるのではなく、少量ずつ調節していくとべたつき感も感じません。
冬の乾燥した気候や夏の強い日差し対策にも役立ちます。
アヴェダ ボタニカル リペア インテンシブ マスク リッチ
ノンシリコンで植物由来成分配合です。髪が硬い人にもってこいのトリートメントで、優しく柔らかい髪に仕上がります。
ダメージケアに力を発揮してくれるスペシャルケアなので、定期的に使っていくといいでしょう。放置時間も2~5分程度で済むところも使い勝手に優れます。
ココナッツオイルやシアバター、サンフラワーシードなど贅沢に配合している製品です。しっとりした仕上がりを求めるにはピッタリで、髪の補修にも役立ちます。
髪が多くてまとまりにくい義と似も向いているので、滑らかな感じでまとめたい人にいいでしょう。
TSUBAKI プレミアムリペア ヘアウォーター
ダメージヘア用のアウトバストリートメントです。スプレー式で吹きかけると革新の浸透テクノロジーによってしみこみやすく、髪の芯から補修できます。
美容成分をたっぷり配合してあり、待ち時間0秒でまるでサロン帰りのようなみずみずしい髪を取り戻せるのです。毛先までまとまる髪を作りたい人には、適したトリートメントとして人気があります。
風が吹いてもまとまりやすくしてくれて、櫛通りのいい髪を実現できるのです。
フローラルフルーティーの香りで、しっとり感とともにすがすがしい時間を過ごせます。乾かすときに香るので、ドライヤーでセットする時間が楽しくなるでしょう。上品で華やかな香りも落ち着かせてくれます。
アヴェダ ボタニカル リペア リーブイン トリートメント
引用元:アヴェダ ボタニカル リペア リーブイン トリートメント
アウトバストリートメントで、洗い流す必要がありません。ホームケアというと、どうしても時間が掛かり、なかなか効果も発揮できません。
本格的にすればするほど、難しいことも多いでしょう。しかし、このトリートメントなら、だれでも手軽で簡単にヘアケアができます。
93%自然由来の成分が配合されておりシリコンフリーです。ドライヤーやヘアアイロンの熱だけではなく、紫外線からも髪を守ってくれます。ダメージヘアにもなじみやすく、キレ毛を防ぐこともできるのが特徴です。
使い方はいたって簡単で、髪を洗い濡れた髪をとるドライしてから馴染ませてあげるだけ。あとはドライヤーで乾かせば終わりです。
馴染ませやすく、すぐにダメージケアできる手軽さも人気のポイントです。
正しいホームケア方法
トリートメントは正しい使い方を理解しておく必要があります。間違って使えば、ケアどころか頭皮を含め負担が掛かるからです。
インバストリートメントとアウトバストリートメントで違いがありますので、効果的なケアにするためにも、正しい使い方を覚えておきましょう。
インバストリートメント編
インバストリートメントは、髪を洗い水分をしっかりと切ってから使います。トリートメントを手に取り指の間に伸ばすようにつけ、量をコントロールしながら髪につけましょう。
あまりつけ過ぎると、べたついたりして逆効果です。濡れた髪はキューティクルが緩み、非常に傷みやすい状態のため、できるだけ優しく扱うのが大切です。塗布する時も、できるだけ丁寧にゆっくり行いましょう。
塗布する方向は、髪の根元から髪先へ流れるように扱うのがポイントです。絶対に逆方向に塗り付けてはいけません。キューティクルは、根本からうろこ状に重なり合い並んでいるからで、さかさまになでつけるとはがれてしまうからです。
キューティクルは、一度剥がれたら再生できないため、十分に気を付けましょう。
トリートメントが髪に浸透するまで時間がかかるので、ゆっくりと優しく揉み込み数分放置します。種類によっては、その場で洗い流せるものも出てきました。
放置の時間ですが、あまり長くしても効果は変わりません。浸透する量は限りがあるからです。しみこませたら、あとはゆっくりときれいに流します。
この時に残らないように洗い流しましょう。頭皮に残るとトラブルのもとになるので、しっかり流すのがポイントです。洗うときに一番時間をかけるぐらいの気持ちで問題ありません。洗い流しても、浸透した分はしっかりと残ります。
アウトバストリートメント編
アウトバストリートメントは、髪から水気を除去して乾燥させてから使います。ここではドライヤーではなく、タオルドライで乾かしましょう。
髪には水分を残さないことが大事です。水分があると、油分の浸透を妨げます。
トリートメントを手のひらにとって体温で温めてから、毛先を中心に塗るのがポイントです。
根本につけると洗い流せないことから頭皮にそのまま残るため、炎症を起こしやすいため避けなければいけません。あとはドライヤーで乾燥させます。
アウトバストリートメントの中には乾燥髪専用もあるため、事前に確認が必要です。スプレーするだけのタイプなどが相当しますが、洗い髪につける必要はありません。
出かける前などにスプレーしてドライヤーを掛けるだけで済みます。乾燥髪用も地肌に残るのを防ぐため、べったりと大量につけないようにしましょう。
上手にトリートメントを使ってきれいな髪を
トリートメントは、普段から使うため分かっている部分もあるはずです。
しかし、改めて考えると知らないことも多く見つかるものです。シリコンもその一つで、ノンシリコンだからいいわけではありません。これは大きな誤解なのです。
正しい知識を持つことがきれいな髪を作る条件ですので、自分に合ったものを見つけていきましょう。頭皮に残さないよう使うのも大事なポイントです。