ナメクジの予防対策や駆除方法をご紹介。大量発生する原因も解説!

ナメクジ 駆除

ナメクジはじめじめとした湿気の多い場所にいて、 花や植物を食べてしまう害虫として知られています。 みなさんも悩まされたことはありませんか?

そこで本記事では大切に育てている花や野菜などに被害が出ないように、ナメクジに対する予防対策や効果的な駆除方法などについて解説していきます。

目次

そもそもナメクジってどんな生き物?

ナメクジはそもそも昆虫ではありません。 陸に生息する巻貝の仲間で殻が退化しているものの相称で、体調は4cm~6cm程のナメクジ科に属している軟体動物です。

ナメクジの食性は草食で草木や野菜などの植物を餌にしています。また、体の表面から粘液を出して身体全体を覆うようにして乾燥から身を守っています。

ナメクジは夜行性で日中は日陰で湿気の多い、じめじめした所に好んで隠れています。 大きな特徴は雌雄同体といって、1つの個体の中に雄の生殖器官と雌の生殖器官の両方を持っているところです。 

ナメクジの発生は1年を通して見られますが、湿気の特に多い3月~6月と9月~10月にかけては一番多く発生します。

カタツムリとの違いは何?

ナメクジと似ていてよく見かけるカタツムリとは何が違うのでしょう? 実はカタツムリの殻が進化の過程で退化してなくなったのがナメクジです。 ただし、カタツムリは陸貝の仲間になるので、ナメクジとは別の種類です。 

ナメクジはどうやって繁殖するの?

梅雨の時期になるとどこからともなく 姿を見せるナメクジですが、一体どうやって繁殖しているのでしょうか。

● ナメクジは卵で繁殖する 

ナメクジは透明のビーズのようなキラキラした小さな卵を土の中で産みます。 ナメクジは 雌雄同体ですので2匹のナメクジが交尾をする時、お互いに精子を相手に注入してお互いどちらでも産卵することが可能です。

また、単体でも生殖はできますが、産卵しても卵の数が少なかったり、孵化することができなかったりする場合があります。一度に産む卵の量は50個ほどで、一生を通じて4回ほど産卵してトータル200個くらい産みます。 

● ナメクジは卵の産卵時期 

ナメクジの繁殖期は冬から春で、地中で生まれた卵は1~2ヶ月で孵化します。 そのため春先から梅雨の時期にかけて、頻繁にナメクジを見かけるのです。産卵する場所としては、枯葉や植木鉢などの裏などじめじめした湿気の多い場所を好みます。

ナメクジによる植物の被害

ナメクジによる多くの被害は植物への被害です。 ナメクジは植物全般を餌としているため、 花や野菜の葉を食べてしまいます。そのため大量発生してしまうと農家に大きな食害が出ることになるでしょう。

またナメクジは野菜などを食べるだけでなく、粘液を出しながら葉の上を這うことによって、見た目を悪くし生育不良にも影響が出ます。 

さらにナメクジには寄生虫の問題があります。 脳や髄膜に入り込んで「好酸球髄膜脳炎」を発症させる原因となる「広東住血線虫」を持っている場合があります。

もし、ナメクジに触れてしまった場合は必ず手をよく洗うようにしてください。また育てた野菜などを食べる時は丁寧に洗ってから食べるようにしましょう。

6つの効果的なナメクジ駆除方法とは?

ここからは簡単に出来て効果の高いナメクジの駆除方法を紹介します。手軽にできるので困った時はぜひ試してみましょう。

1.熱湯をかける

熱湯はナメクジの体の中にあるタンパク質を凝固させて瞬時に死滅させます。 非常に簡単な方法ですが、熱湯を扱うことになるので十分やけどに注意することが必要です。特に小さなお子さんが周りにいないか配慮することが大切です。 

2.塩をかける

この方法は誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。 ナメクジは塩をかけられるとみるみるうちに体が収縮して、やがて死んでしまいます。

塩をかけると浸透圧の現象で塩が体内に吸収され、代わりに水分が外に出されます。 これがナメクジを小さくしてしまう仕組みです。注意して欲しいのは水分を与えるとまた復活してしまうことです。

雨が降った後など近くに水たまりがあると、 効果が得られない場合もありますので気をつけてください。 また、周辺に植物がある場合は土壌に塩分が吸収されて植物が弱ってしまう可能性がありますので、別の駆除方法を検討したほうがよいでしょう。

3.コーヒーがらをまく

カフェインはナメクジに神経中毒を起こします。コーヒーにはカフェインが多く含まれていますので、コーヒーを活用することでナメクジを撃退することが可能です。駆除の方法は簡単で、ナメクジが発生しやすい場所にコーヒーがらをまいておくだけで効果的です。 

4.ビールを使用する 

ナメクジは臭覚が非常に敏感でビールの匂いを好みます。そこで高さ5Cmぐらいにカットしたペットボトルにビールを入れて、 ナメクジが現れそうな場所に設置します。

ビールの匂いに誘われて 中に入ってきたナメクジは溺死します。 しかし、中には容器から逃げ出すナメクジもいますので、確実に駆除するにはビールの中に殺虫剤を溶かしておくとより効果的です。

5.木酢液を使って駆除する 

木酢液は木炭を作るときに生じる水蒸気を冷やすことで液状にしたものです。高い殺菌、殺虫能力があるので、ナメクジの駆除に高い効果を発揮します。

ただし、原液で使用すると毒性が強すぎて農作物に影響してしまいます。使用する際は水で100倍以上に薄めてから使いましょう。

6.専用の殺虫剤を使用する

引用元:Amazon

すぐにでも駆除したいという方は、 シンプルに殺虫剤の使用をお勧めします。 ただしナメクジは昆虫ではないので、ゴキブリやクモなどの害虫に使われる一般的な殺虫剤は効果が期待できません。必ずナメクジ専用の殺虫剤を使用するようにしてください。 

人気の高いおすすめの殺虫剤は、ハイポネックスジャパンのナメトールです。 ナメトールは 自然界に存在している有効成分を配合しており、有機農産物やペットや家畜の近くでも安心して使える優しい殺虫剤(駆除剤)です。 

形状は顆粒タイプで、特徴としては雨に強く、湿った場所でも十分に効果を発揮するのが嬉しいですね。 残ったナメトールの粒は 、放置しておけば自然と土に還って行くので面倒な片付けなどは要りません。

手間をかけずに駆除ができるので、 殺虫剤の使用を考えている方は是非チェックしてくださいね。

ナメクジが発生しやすい環境や場所

ナメクジは多湿の環境を好むので、 日光が当たらないじめじめした場所に多くいます。 日中は日光を避けて落ち葉が散乱している場所や、 湿度のある石の下や植木鉢の下などに潜んでいることが多いです。

雑草や土の管理など手入れをほとんどしていない庭は要注意です。 ナメクジの格好の住処になっている可能性があります。 

大量発生するナメクジ!その原因は?

ナメクジは1年間で10回前後の産卵をします。1回の産卵に20個~60個ほど卵を産み、年間だと200個~600個の卵を産むことになります。

しかも、ナメクジは雌雄同体と言って雄と雌、両方の生殖器を持っているので全てのナメクジが産卵することが可能です。このように強い繁殖力を持つナメクジは、たとえ数匹しかいなかったとしても短期間で大量発生する恐れがあります。 

ナメクジ対策は予防が大事!普段からできる対策とは?

ナメクジ対策で最も効果的な予防対策は、ナメクジが好まない環境を普段から作っていくことです。 ナメクジは暗くて湿気の多い場所を好むので 、そういった環境を出来るだけ排除しましょう。

家の周りや庭の雑草などは定期的に刈り取り、 日陰があまり発生しないように注意する必要があります。また鉢植えなどは隙間の空いた台の上に置くなどして通気性をよくしましょう。

ナメクジの習性を理解して、 庭などの手入れをすることでナメクジの発生をかなり予防することができます。しかし、長雨などが続くとどうしても 湿気の多い場所が出来てしまうので注意しましょう。

そういった場合はよく監視して、1匹でもナメクジを見つけたらこの記事で紹介した方法ですぐに対処することが重要です。


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