「不快害虫」という言葉を知っていますか?
不快害虫とは、人間や農作物などに直接的な被害を与えることはありませんが、形やビジュアルの不快感や大量発生などで嫌がられる害虫のことを指します。
今回は、そんな不快害虫の種類と対策方法について紹介します。
目次
不快害虫ってどんな種類がいる?
不快害虫は人間にとって特に害を与えないが、不快な気分にさせる見た目や特徴を持っている虫を指します。
大前提、虫自体に不快感を覚えるという人が多いのではないでしょうか?人間にはない光沢感や節、たくさんの足など、できるだけ見たくないという人も多いはず…
まずは、どういった虫が不快害虫に分類されるのか紹介します。
①行列を作って部屋に侵入する不快害虫「アリ」
代表的な不快害虫に「アリ」が挙げられます。
アリって害虫じゃない?と思う人もいるかもしれませんが、国産のアリの多くは危害を与えないアリです。
確かに外来種のヒアリは毒性を持っていたり、シロアリは住居にダメージを与えるなど注意が必要です。
私たちの日常生活で見かける黒くて小さなアリには特別な害はありませんが、見た目や大量発生することからも不快害虫に分類されます。
家の扉を開けておいたら甘い匂いにつられてアリの行列が部屋に侵入していたという経験のある人もいるのではないでしょうか?アリは、砂糖を使ったお菓子などに反応する厄介な不快害虫です。
②ビジュアルに恐怖する人が続出!「クモ」
外皮が硬く、多数の節を持っている「クモ」は、そのビジュアルから多くの人に恐怖を与えます。
クモの巣に引っかかって思わず叫んでしまった…という経験がある人も少なくないはず…
クモ自体は、人間に害を与えることはあまりなく、特に日本では毒を持ったクモは少なく、クモはハエや蚊などの害虫を食べてくれる「益虫」でもあります。
しかし、いくらハエや蚊を退治してくれるからといってもクモを野放しにしたくはないはず…
クモが作る巣は外観を損ねてしまい、たとえ害はなくても煩わしい厄介なものです。
③鳥肌不可避の不快害虫…「ゲジ」
通称ゲジゲジとも言われる「ゲジ」は、ムカデの足が長くなったような見た目をしていて大きいものだと体長が15cmを超えるものもあります。
ゴキブリのように素早く動く姿はかなりのインパクトがあるものの、毒や病気などは持っていません。
山間部に生息していて、夏になると活動が活発になる不快害虫です。
④強烈な臭いを放つ不快害虫「カメムシ」
強烈な臭いを放つ厄介な虫が「カメムシ」です。
あれ…洗濯物がなんか臭い!と思ってみたらカメムシがついていて洗い直し…という経験ありませんか?
カメムシのあのなんとも言えない独特な臭いは厄介ですよね。実はカメムシは白い色や暖かいところを好むので、洗濯物は絶好のくつろぎスポットなのです。
臭い事態に特別な毒や健康被害はありませんが、厄介さで言えばもはや害虫…
見た目の葉っぱに擬態できるように綺麗な緑色をしていて、気づかずに触ってしまうこともあります。
⑤ヌルヌルが気持ち悪い不快害虫「ナメクジ」
「ナメクジ」はカタツムリやキセルガイと同じ軟体動物が殻を失ったものの総称です。
ヌルヌルとした体でゆっくりと歩いて、独特の痕跡を残していきます。
湿度の高い梅雨の時期に見かけることが多く、その見た目や光沢感が苦手と感じる人も多いのではないでしょうか?また、花植物が食べられてしまうこともあるので、発生には注意しなければなりません。
⑥植物が食べられてしまう「キノコバエ」
「キノコバエ」は、屋内やベランダ、庭先などに観葉植物や家庭菜園がある人が注意したい害虫です。見た目の不快さはもちろん、植物が食べられてしまいます。腐葉土や枯れ木などに集まりやすいのが特徴です。
体調は1〜2mmと小さく産卵期間には50個以上の卵を産みつけてしまうので大量発生する可能性があります。とくに梅雨の時期には注意が必要です。
⑦独特な黒光りが深いさを与える「ゴキブリ」
害虫の中でもとくに多くの人に恐れられる存在が「ゴキブリ」です。ゴキブリは全身が黒く光沢があり、長い触覚が特徴的です。「生きた化石」と言われ、およそ3億年前から生息しているとされています。
その黒く光る見た目とカサカサと素早い動きが苦手に感じる人も多いのではないでしょうか。寒さにも強い害虫ですが暗く湿気のある場所に生息しています。生命力、繁殖力ともに強力なので、見つけ次第素早い駆除が大切です。
不快害虫の対策方法
代表的な不快害虫を紹介しました。
毒などの健康被害はないとはいえ、家では見かけたくない虫ばかりです。
それでは、次に具体的な対策方法を紹介します。
定期的に庭や道路の掃除をする
日常でできる最も手軽な対策が掃除をしっかりすることです!
不快害虫の中には落ち葉の中や石の裏などに生息して繁殖をする虫もいるので庭や家の前の道路を定期的に掃除することは不快害虫の発生を防ぐことができます。
もちろん屋内を掃除しておくことでアリの侵入を防ぐことにつながるので、部屋の中は綺麗にしておきましょう。
除湿をする
不快害虫は多湿を好む種類が多いです。
特にナメクジはジメジメとした梅雨に発生します。室内を換気したり除湿機を使って湿度が高くならないように気をつけましょう。
また、床下は不快害虫だけでなくムカデなどの人間に危害を与えるような害虫が生息しているので、除湿剤を置くなどの対策が必要です。
毒餌剤や忌避剤を撒いておく
室内や敷地内に害虫を寄せ付けないために毒餌剤(どくえざい)や忌避剤(きひざい)を撒いておくと良いでしょう。
毒餌剤はエサに毒を含ませて駆除することができ、忌避剤は害虫が嫌がる臭いや成分を出すことで寄り付かないようにします。
どちらもおよそ1ヶ月ほどは効果が持続するので、手軽に対策することができます、忌避剤には殺虫剤の効果が含まれているものもあるので効果的に利用しましょう!
不快害虫の侵入経路を塞ぐ
不快害虫はドアや窓のちょっとした隙間から侵入してしまいます。
突然目の前に現れて不快な思いをしなくて済むように不快害虫が入ってくるかもしれない場所はきちんと塞ぐことも対策のひとつです。
専門業者に依頼する
害虫の駆除に関して自分なりの対策をしてみたけど、どうしても発生してしまう…という人は専門の業者への依頼を検討してみてはいかがでしょうか?
ゴキブリやムカデなどの害虫の駆除サービスはもちろんのこと、不快害虫の駆除サービスを行なっている業者もあり、自分の家庭で発生する害虫を事前に調査を行って、的確に駆除することができます。
また、不快なクモの巣を除去するサービスもあり、クモの巣を退治した後は薬剤のコーティングまで行なってくれてクモが寄り付きにくくなります。
プロに任せることで今いる害虫の発生だけでなく、今後新たに害虫が発生することを予防することができるのもポイントです。
不快害虫の対策をすればゴキブリやムカデの対策にも!
今回は、健康的な害はないもののその受け付け難い見た目や大量発生の恐れがある不快害虫の種類や対策方法について紹介しました。
直接的な被害はなくてもできるだけ目にしたくない不快害虫の対策も定期的に行っておきましょう!
屋内や庭や道路を綺麗にしておくことは不快害虫だけでなくゴキブリやムカデなどの害虫の対策になります。