ウリハムシとは?よくある被害の特徴と具体的な駆除方法を徹底解説!

ウリハムシは キュウリやカボチャメロンなどのウリ科の植物を食い荒らしてしまう害虫として大きな問題になっています。また、ウリハムシは幼虫の時に根を食害してしまう厄介な害虫でもあります。

また、苗の段階で大きな被害に遭うと植え替えをしなければなりません。今回はウリハムシのよくある被害の特徴や具体的な駆除方法について徹底解説します。

目次

ウリハムシとは?

引用元:ウリハムシ(Wikipedia)

ウリハムシは名前からも分かるようにウリ科の植物(キュウリ・カボチャ・メロン)や、 その他にも白菜やいんげんにも大きな被害を与える害虫です。ここではウリハムシの基本的な生態や特徴などについて詳しく見ていきましょう。

ウリハムシの生態や特徴

ウリハムシの成虫は7 mm 程度の黄褐色で硬い甲殻に覆われていて、大食漢で繁殖力も強く成虫の時は葉を食害し、幼虫の時には根を食害します。 葉の食べ方には特徴があり、最初に円形状に傷をつけその内側を食べます。 

食べた後の葉は、 網目状になったり円形の穴があくのが特徴です。すでに大きくなった苗の場合は、成長のスピードのが早いのでそのまま放置するケースもありますが、苗の小さい段階で多発した場合は、大きな被害になる可能性があるので対策が必要になります。 

ウリハムシの幼虫

ウリハムシの幼虫は6月ぐらいに発生し、土の中で ウリ科植物の根を食べてしまいます。大量発生すると苗が枯れてしまい、成虫の時の被害よりも深刻な被害をもたらします。しかも土中にいるため成虫のように直接捕まえることはできないので駆除がやっかいです。

ウリハムシの発生

ウリハムシは春頃から発生しますが、何といってもそのピークは成虫として活動し始めてから産卵するまでの7月~9月です。

また、ウリハムシのほとんどは一か所で生息し、 「根や葉を食害して 産卵して死ぬ」というサイクルを繰り返しますが、大量発生しすぎた場合には他の場所に移る(飛来する)ケースも稀にあります。

ウリハムシによく似た昆虫

ウリハムシによく似ている昆虫に、「クロウリハムシ」「ヒメクロウリハムシ」「ウリハムシモドキ」などが存在しています。 それぞれの特徴について解説していきましょう。

・「クロウリハムシ」と「ヒメクロウリハムシ」

引用元:ウィキペディア(Wikipedia)/クロウリハムシ

「クロウリハムシ」と「ヒメクロウリハムシ」はウリハムシと同じハムシ科の甲虫の1つで、 ウリハムシによく似ていますが前翅が黒いのが特徴です。

 「クロウリハムシ」と「ヒメクロウリハムシ」の違いは、クロウリハムシの足や触覚が黒色なのに対して、ヒメクロウリハムシはオレンジ色をしています。 また、ヒメクロウリハムシの方が全体としてちょっとほっそりした感じです。

2種とも様々な植物の葉を食べますが、ウリハムシと同じウリ科の植物の害虫として知られています。中でもヘチマの花を食害するのが有名ですが、 ウリハムシほど数が多くないため、害虫としての重要度はウリハムシよりずっと低いです。

・ウリハムシモドキ

背中が黄褐色から黒色をしていて、ウリハムシによく似ているところから「モドキ」と名付けられました。 ウリハムシはウリ科の植物を好んで食べますが、ウリハムシモドキは幼虫と成虫ともにマメ科の牧草や大豆などの葉を食害します。

ウリハムシの予防対策

引用元:防虫ネット(Rakuten)

ウリハムシの被害に遭わないようにするためには、まず予防することが大切です。ここでは具体的に2つの予防対策を紹介します。

ネットによる予防

ウリハムシは飛来して葉につくので、 飛来してくる虫全般に使われる防虫ネットが効果的です。特に食害のダメージを受けやすい幼い苗の時期にしっかりと防虫ネットを貼って予防しましょう。 

あんどんによる予防

防虫ネットを使用しない場合でも、もっと簡単に予防する方法として「あんどん」という方法があります。あんどんとは苗の周りに「4本の支柱をたてビニールをかぶせる」という方法で、家にあるもので簡単にできるのでおすすめです。

ウリハムシを駆除する方法は?殺虫剤や農薬・その他の方法

引用元:マラソン乳剤(Rakuten)

ウリハムシを駆除するには基本的に素手で捕獲するか、農薬や殺虫剤を使用するかどちらかしかありません。 

ただウリハムシはすばしっこくて、すぐ飛んで逃げてしまうので殺虫剤を散布して確実に数を減らしていくのが効果的でしょう。特に根を食べるウリハムシの幼虫は農薬や殺虫剤が有効です。 

ウリハムシに効く殺虫剤

ウリハムシの駆除に一番効果的な方法として殺虫剤の散布がおすすめです。 畑でウリハムシの成虫を発見したら、「モスビラン細粒水溶剤」や「マラソン乳剤」、「スタークル細粒水溶剤」などウリハムシ類に対応した殺虫剤を5日~7日間隔で23回、異なる種類のものを散布すればより効果的でしょう。

ウリハムシの幼虫に効く農薬

ウリハムシの幼虫対策には「ダイアジノン粒剤3」を栽培の前に土壌混和しておきます 。殺虫効果が土壌中に広がって 土壌の害虫に広く適用できます。 

草木灰を使用する。

ウリハムシの駆除に草木灰を利用することもあります。草木灰とは草木を燃やして灰にしたもので 自分でも作ることができます。

しかし、最近では消防法の関係で庭で草木を燃やすことが禁止されていることが多いので、 ホームセンターなどで購入するのがお勧めです。草木灰は 早朝、まだ朝露が葉についている頃に巻くのが効果的です。

天敵となる植物を植える(コンパニオンプランツ)

ウリハムシはニラネギの匂いが大嫌いです。これらの植物はウリ科の植物の「コンパニオンプランツ」と呼ばれる植物で、 ネギやニラを守りたい植物の近くに植えることで、 ウリハムシが寄ってくるの防ぐことができます。 

光るもので防ぐ

ウリハムシはチカチカ光るものが苦手です。光の反射を利用したシルバーマルチを敷いたり、銀色のテープなどを守りたい植物の周辺に張り巡らせることで、ウリハムシを避けることができます。 

人の手で捕獲する

シンプルな方法ですが手で捕獲するという手段もあります。ウリハムシは素早いので手で捕獲するのに難しさはありますが、午前中はやや動作が鈍っているので隙を見て手で捕獲するのも一つの方法です。

逃げられないように水を入れたペットボトルを用意して、捕まえたらその中に落としていくとよいでしょう。

ウリハムシの対策は予防と早期の駆除!

ウリハムシは大事に育てているウリ科の植物(野菜)をダメにしてしまう厄介な害虫です。 ウリハムシの対策はまず第1に予防することです。 そして万が一ウリハムシの兆候が現れたらすぐに対策を図ることです。

葉に着く成虫の場合は目に見えるので、分かりやすいのですが幼虫の場合は土中のため目に見えないので 手遅れになるケースがあります。

育てているウリ科の植物の葉に元気がなくなったら、 ウリハムシの幼虫が原因かもしれません。 とにかく油断せずにこの記事で紹介した予防法や駆除方法を駆使して ウリハムシから大事な植物(野菜)を 守りましょう。


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