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ダンゴムシは駆除する必要がある?ダンゴムシが増える原因や特徴を解説

子どもたちには大人気のダンゴムシ。くるっと丸まるユニークな生態を持っていることから子どもたちは大喜びしますが、大人が見ると不快に感じる害虫のひとつです。

実際に人間に害を与えるような生態は持ち合わせていませんが、益虫としての性質を持つ一方で、害虫としての問題も抱えます。

生態を知ることで対策も講じやすくなるのは、他の虫と変わりません。大事な作物を守るためにもダンゴムシの生態から駆除方法まで知っておくといいでしょう。

特に嫌いという人は、対策をご紹介しますので実践してみてはいかがでしょうか。

ダンゴムシってどんな虫?

くるっと丸まった姿が、まるで団子のようにみえることから、ダンゴムシと呼ばれていますが、正確には昆虫ではありません。節足動物の一種で、エビやカニに近い仲間です。

ダンゴムシとは

日本にいるダンゴムシは、大体3種類に分類できます。オカダンゴムシ科、コシビロダンゴムシ科、ハマダンゴムシ科に属する種類です。

その中でもオカダンゴムシ科のオカダンゴムシとハナダカダンゴムシがが主に見つかる種類になります。

ダンゴムシという名前から、日本古来の生き物に見えますが、実は外来種であることが確認されています。コシビロダンゴムシは日本固有種ですが、こちらは森林で生息しており乾燥に弱い性質を持っているため、人間の住んでいる場所にはあまり生息していません。

オカダンゴムシは、ヨーロッパ原産であり、明治時代に入り船の荷物にまぎれてやってきたと考えられていますが、はっきりとは分かっていません。乾燥に強く、人家の周辺などに生息するようになりました。

乾燥に強いという面では、大型のハマダンゴムシがいます。黒っぽいだけではなく、いろいろな色の種類がおり夜行性です。海岸にこっそりと隠れているのを見つけたら、日本固有種のハマダンゴムシと考えて間違いありません。

オカダンゴムシが2~15mm程度の大きさに比べ、ハマダンゴムシは3~25mmと圧倒的に大きな種類です。東日本大震災の被害にも負けず生き残ったことでも知られています。

コシビロダンゴムシは、日本固有種でありながら、生態を含めよくわかっていません。どのような種類がいるのかさえ判断されていない生物で、実はかなりの種類に分かれていると考えられています。

ひとの手が入っていない場所があれば、オカダンゴムシと共生している場合がありますが、少しでも人間がいる場所では生息していません。このような生態からも、謎が多い種類です。

ダンゴムシって害虫?

ダンゴムシは、土壌の分解者としての役割を持っています。落ち葉や枯草など有機物を食べて分解する役割を持っているからです。植物だけではなく、動物や昆虫の死骸も食べて分解します。

豊かな土壌を作るために欠かせない存在で、ミミズや微生物などとともに大切や役割をになっているのです。腐葉土が畑にとって欠かせないのは、こうした分解者が働いてくれるからで、その点でダンゴムシは間違いなく益虫と呼べます。

問題は雑食であり、いろいろな植物も分解するのです。柔らかい葉っぱや茎、新芽も例外ではありません。地面に近いイチゴなども分解の対象です。

多肉植物やコケ類も当然分解していきます。有機物を分解することを仕事にしていると考えれば、このような特性は当然でしょう。これが害虫として認識される行動なのです。

もうひとつ、不快害虫という言葉があります。ダンゴムシの見た目は節足動物として足が多く、おとなしいとはいえ見た目からして嫌う人が大半です。

色も気持ちいいとはとても言えません。さらに大量発生する可能性を持っており、気持ち悪いと思うことも出てきます。間違って家の中に入り込むこともあり、こうした部分が嫌われるポイントになるでしょう。

実は生態系としては弱い動物で、天敵が数多く多くいます。トカゲやカエルなども天敵であり、小さなダンゴムシは格好のターゲットなのです。

そのため、種を絶やさないために、1回の産卵数が非常に多い特徴を持っています。10匹から数百にも及ぶ産卵数で、これが大量発生の原因を作るのです。もちろん、見た目にも気持ち悪い状態となり、害虫として認識されていきます。

同じ種類でも森林地帯に住むコシビロダンゴムシは、産卵数はかなり少なくなります。こちらは里ほど天敵がいないからです。

益虫としての側面を持つことからも、扱いが難しいところではありますが、必要以上に繁殖させないことが重要でしょう。

繁殖してほしくないところでは駆除する方向性が必要になります。そのため、まずはどのような生態なのかを理解しなければいけません。

ダンゴムシの生態

ダンゴムシの好む場所は湿った場所です。オカダンゴムシは乾燥にもある程度耐えますが、基本的に湿度がある場所に生息しています。庭にある鉢植えなどをどかしたら、大量に発生していたりするのはこの生態があるからです。

ほぼ1年中生息しているのも、ある程度寒さに耐えられる場所に生息していることが大きいでしょう。実際に活動できるのは、真冬を除く2~11月頃までです。

昆虫よりははるかに寒さに強さを持っていますが、変温動物なので動きはかなり落ちます。

繁殖期は長く4月から9月あたりまでで、ここでかなりの数が増えるのが特徴です。成長とともに脱皮を繰り返しますが、この時の抜け殻もカルシウム源として自分で食べます。

証拠が残らないため、発見を遅らせる要因のひとつです。寿命は2年から4年とかなり長いところも数多く出てくる理由になります。

基本的に植物・動物どちらでも分解できますが、石灰質層の土壌を好む性質が重要です。カルシウムを補給しなければいけないため、コンクリートの表面すら摂取の対象にします。

ダンゴムシといえば地面にいると思われがちですが、実は木登りも得意としています。自分から登って茎ごと葉を切り落として地面で腐食させ分解するケースもあるほどです。

硬いものは食べませんが、腐ってしまえば分解対象になります。

直接水が飲める構造をしていないため、水分の多い野菜や果物を好みます。レタスやキャベツは大好物です。キュウリなども対象にしますが、表面が硬いと食べられないため、少し傷んだ場所から浸食をはじめます。

非常に特殊な生態を持っていることでも知られています。動物を迷路に入れて抜けられるかどうかを調べる迷路実験がありますが、基本的には構造を覚えなければ抜けられないでしょう。

これがほとんどの生物はできません。しかし、ダンゴムシは1発で抜け出すことがあるのです。

ダンゴムシは壁にぶつかると、右→左といった交互の動きを見せます。交替制転向反応と呼ばれますが、短い距離を左右に動いて天敵から自分を守る行動をとるのです。

そのため、学習できなくても迷路が抜けられたりします。家の中に侵入するのも、このような生態が働いている可能性があるのです。

似ているが異なるワラジムシ

ダンゴムシのようで、実は違う種類もいます。その代表格がワラジムシです。

上から見ると草鞋のように見えることから名づけられていますが、非常に多くの種類がおり、新種もどんどんと見つかっています。分かっているだけで1500種類以上で、日本でも100種類は確認されました。ですが、実際には400種類いるのではないかとまで言われています。

大きな違いは、上から見ると楕円形であり、前後ろが細くなっています。さらにつついても丸まりません姿かたちは似ていますが、特性の違いから全く別の種類なのがわかります。

日本の固有種ではなく、もともとヨーロッパ原産でした。流通の発達とともに、いろいろな荷物に混ざり世界中に広がったと見られています。この辺りもダンゴムシとよく似た部分です。

ダンゴムシと同じような生態を持っており、オカダンゴムシと一緒に見つかるケースが多いでしょう。やはり土壌を生成するために必須ともいえる生物ではありますが、見た目の問題から忌避されることが多いといえます。予防法や駆除法もダンゴムシと変わりません。

大量に繁殖させない予防法

ダンゴムシが大量発生するのは、できるだけ避けたいところです。しかし、益虫としての性質からも、必要な量は残さなければいけません。こうしたダンゴムシの生態からも全滅させるよりも、予防が重要な意味を持ちます。

枯れ葉・湿気を取り除く

生息環境を制限することによって、大量発生の予防を促します。土壌に住んでいるダンゴムシはすべて退治するべきではありません。枯れ葉などを大量に放置すれば分解はしてくれますが、ダンゴムシも増えていきます。

枯れ葉を置くなら、定期的にかき混ぜます。これだけで湿度を下げられるので、大量発生しにくくなるのです。

プランターや鉢植えの下も好みますので、こまめに移動させます。これで乾燥するため、発生の抑制につながるのです。

掃除も重要で、エサになる有機物をなくしてあげれば、そもそも繁殖できません。畑や花壇でも同じです。枯れ葉などを除去しておくだけで、見た目もきれいになりますし、繁殖も抑えられるのです。

無農薬での対策:木酢液

農薬を使う方法は、根本的な部分から駆除できますが、そこまでしたくないケースもあるでしょう。安全性の問題も出てくるからです。そこで無農薬での対策が意味を持ってきます。

いろいろな方法が考えられてきましたが、安全性が高いのが木酢液です。木を炭にするときに発生した水分を利用した方法で、ホームセンターなどで簡単に手に入るようになりました。

この木酢液を噴霧しておくだけで、ダンゴムシは寄り付きにくくなります。木酢液は土壌に噴霧しても自然分解されるため、影響が少ない方法です。

木酢液は自然に作られたものなので安全性が高い反面、燃やした木材のほうに問題がある可能性はゼロではありません。中にはホルムアルデヒドが微量に含まれている可能性があるのは理解しておきましょう。

無農薬での対策:酢

日常的に使っている酢も対策になります。実は酢の臭いを嫌う動物は数多く、忌避剤として役立つのです。ダンゴムシも同様で、大体5%の溶液を用意して噴霧するだけで対策になります。

雑菌の予防にも役立ちますが、あまり大量に噴霧すると土壌のバランスを崩す恐れがあるため、週に1回など頻度を抑える必要があります。余った時にもそのまま土壌に撒いてしまうのはやめましょう。

植物によっては、酢で枯れてしまう可能性はゼロではありません。あくまでもダンゴムシ対策として忌避剤の目的で使うことを忘れないことが大切です。

無農薬での対策:コーヒー

コーヒーも安全に使える方法です。濃い目に入れたコーヒーをボトルに入れて吹きかけるだけです。自分たちで飲むために作ったコーヒーのあまりや、抽出した残り物でも問題ありません。

コーヒーの注意点は、色がつきやすいところでしょう。洋服はもちろんですが、植物に直接かけてしまうと染みつく可能性があります。地面にだけかけるとともに、ついてしまった分はすぐにふき取るのがポイントです。

コーヒーのがらは撒いてはいけません。コーヒー自体は苦手ですが、残りがらは有機物であり、ダンゴムシにとっては格好のエサになります。分解対象となるので、別に処分しましょう。

無農薬での対策:ハーブ

さまざまな害虫の忌避剤として利用されるのがハーブです。害虫は臭いに敏感であり、寄せ付けないためにハーブが使われてきました。

その中でもダンゴムシ対策に使えるのはスペアミントやペパーミントです。これらのハーブを植えておくだけでも効果がありますし、エッセンシャルオイルを水で薄め吹きかけておくだけでも使えます。

似たような方法として、シナモンも効果的です。水の中に入れておき溶液を作ってスプレーするだけで効果をあげられます。もちろん安全性が高い方法なので、子どもがいたりペットがいたりする家庭でもリスクがありません。

落とし穴を作る

意外と効果をあげられる方法が落とし穴です。これがかなり効率的ですが、自分で除去しなければいけない問題があります。それでもまとめて駆除できるため、他の方法と組み合わせてみるといいでしょう。

方法は地面に穴を掘ります。空き缶をセットするので、それほど大きなものでなくて構いません。空き缶は上部を缶切りなどで切り取っておきます。

最近では大きく開く缶もあるので、そちらを利用すると切り取る手間がありません。その中に野菜の残りくずなどを入れておきます。これだけで終わりです。

ダンゴムシは器用ですが、缶は登ってこれないのです。一度落ちたらそれまでになるので、まとめて捕まえられます。あとは処分するだけで、大量発生の予防につながるのです。

このダンゴムシを離れた場所に離す方法もありますし、腐葉土を作りたいときに狙って放つのも有効でしょう。確保してしまえば、益虫としての性質をうまく使えます。

薬剤を使ってダンゴムシの駆除

大量発生して手が付けられなくなった場合、薬剤を使って強制駆除する方法が有効です。できるだけ殺虫剤を使いたくない人でも、あまりに多くなったときには選択を検討したほうが間違いありません。

スプレータイプの殺虫剤

スプレータイプの殺虫剤は、吹きかけて使うものです。このタイプはダンゴムシにめがけて吹きかけなければいけません。つまり、個体がいるのがわかって初めて役立ちます。逆に見つけなければ使えません。

いそうな場所に検討をつけて、スプレータイプの殺虫剤を用意しておくのが一番の対策になるでしょう。いつでも使えるように、近くに用意しておくこともできます。隠れている個体は駆除できないため、根こそぎ減らさないところはメリットです。

粉末タイプの殺虫剤

地面に直接まいておくことで、広範囲のカバーに適しているのが粉末タイプです。効果も持続しやすく、忌避効果も期待できます。玄関などに撒いて侵入させないといった使い方です。

問題は直接駆除と違い、ペットなどが誤飲してしまう可能性があるでしょう。十分に注意しなければいけないポイントです。

雨の日でも流れにくくなったものが作られています。効果が持続しやすいポイントなので、注意して選ばなければいけません。このタイプなら花壇など水やりの回数が多いところでもダンゴムシ駆除ができます。

殺虫剤でもおびき寄せて使う誘引剤

殺虫剤の中でも誘引剤はかなり有効な手段となってきました。害虫にとってエサと勘違いする成分を食べさせ、駆除してしまうからです。いろいろな形のものがあり、粒やペレットなど目的によっていろいろ使い分けされています。

ダンゴムシに対応したものは、ナメクジなどとともに使えるタイプが基本です。ムカデやアリも駆除できるので一石二鳥でしょう。長期的にも効果を発揮させられるので、一年中生息しているダンゴムシにはピッタリです。

注意しなければいけないのは、やはり誤飲です。間違って食べない管理が必要で、家の中で保管する場合にも注意しておかなければいけません。特にペットは間違う可能性が高いので、十分な管理がいります。

業者に依頼する

駆除専門業者に依頼すると、薬剤による強制的な駆除ができます。最も効率的な選択肢となりますが、費用が掛かるところがネックです。その代わり徹底的に駆除できるので、どうしても追いつかないときには選択肢に入れておけば間違いありません。

ダンゴムシと共存していく意味

畑を持っていたり、ガーデニングをしたりしていれば、ダンゴムシは益虫として働いてくれます。すべて害をなす存在ではありません。いかに共存していくかが重要であって、すべて駆除してしまうのはメリットも失います。

駆除する場合にも、見て気持ちが悪いという理由が根幹にあるはずです。自分の目につかないようにするなど、生息範囲をうまくコントロールしてあげることが重要です。

駆除するだけではなく、生息範囲を掃除して片付けるなど整理整頓もしていきましょう。