モラハラとは?モラハラ夫になる男性の特徴や離婚前に考えるべきことを解説

「結婚前は周りがうらやむほどやさしかったのに」

この一言に隠れているのは、現状との大きな違いです。夫の言葉に恐怖を感じ、離婚を考える人が増えてきました。

力で暴力を受けているわけではありません。言葉による圧力におり精神的に被害を受ける見えないDVとも呼ばれており、なかなか理解されにくい部分もあるのがモラハラです。

このような夫に対して、どのような特徴があるのか、離婚前に考えておかなければいけないことをお知らせしていきたいと思っています。そもそもどのようなタイプがモラハラ夫になりやすいのか、幸せな結婚生活を送るためにも、参考にしてみてはいかがでしょうか。

目次

モラハラ(モラルハラスメント)とはなにか?

ハラスメントという言葉が使われるようになり、社会的にも徐々に浸透してきました。その中で、モラハラも認知が進んでいます。

モラハラ(モラルハラスメント)のモラルとは、倫理や道徳を意味する言葉です。一般的な当たり前と呼ばれる内容ととってもいいでしょう。ハラスメントは嫌がらせのことです。つまり、倫理や道徳に反する嫌がらせを行うことと解釈できます。

もう少し具体的に落とし込んでいくと、嫌がらせといっても力による暴力ではありません。言葉を使って嫌がらせをします。倫理や道徳という部分では、だれもが当たり前にしている部分で嫌がらせを広げるのです。

無視をしたり暴言を吐いたりするのが一般的な部分でしょう。暴言だけではなく、あえて不機嫌にふるまい相手を貶めていくのもモラハラです。もっと端的に表せば、「大人のいじめ」という言葉が使われることもあります。

モラハラとパワハラの違い

モラハラとパワハラは、ハラスメントとして非常に似た部分を持っています。夫婦間に置ける違いも認識することが、パワハラ夫に対する対策を考えるうえでも重要なポイントです。

パワハラとは、自分の地位や立場を利用し、弱い相手に対して嫌がらせをすることです。大事なポイントとして、パワハラには明確な定義があります。これを満たさなければパワハラと呼ばれません。

パワハラの3つの要件とは

・優越的な関係を背景として

・必要かつ相当な範囲を超えて行われる言動

・労働者の就業環境が害されている

このようにパワハラには法的な定義が存在しています。これは「労働施策の総合的推進及び労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律」があるからです。つまり、夫婦間ではパワハラは認定されません。パワハラには、職場における環境が前提となっているためです。

これに対しモラハラは明確な定義が存在していません職場環境以外でも、モラハラは起こるものです。 主に家庭内で起こるものとして考えられているのも、モラハラとパワハラの違いと言えるでしょう。

モラハラ夫とはどんな存在か

モラハラ夫とは、モラルハラスメントをしてくる夫のことです。夫となるので夫婦関係の中での問題と言い換えられます。夫婦喧嘩は犬も食わぬといいますが、そんな簡単はありません。

夫婦関係の中で起きることから、非常に難しい問題を抱えます。職場などなら反発や辞めることで回避できる可能性がある一方で、夫婦間では従属させられてしまい被害に気が付かない、被害と思っていないケースも出てくるからです。モラハラでは、すべてが夫というわけではなく、妻が行っているケースも出てきます。

そもそもモラハラとは

モラハラには明確な定義が存在しません。しかし、行動パターンは分かってきており、危険性が高い部分として上げられます。このような行動をとっていると、危険な状態になるのを認識しなければいけません。

・言葉で責め立てる

モラハラでは力の暴力ではなく言葉の暴力が特徴となります。モラハラ夫でも同じであり、様々な言葉で傷つけてくるのです。特に相手を貶めるような発言が多く見られます。その中で自尊心を傷つけて精神的に追い込んでくのです。

言葉の種類もいろいろとありますが、性格的な部分や容姿に関してもどんどんと攻撃してきます。このようにはっきりした言葉による攻撃もある一方で、じわりじわりと追い込んでいくこともあるのです。立場をどんどんと貶めて、精神的な支配下に置こうとするのも特徴といえるでしょう。

・些細な間違いを動かさず責め立てる

人間は、常に正しい行動を取れるとは限りません。何か間違いが出てくるのは人間です。機械のように常に正しい答えを返せるわけではないからです。これを責めるのもモラハラの特徴的な部分と言えます。

夫婦間で見た時は、ゴミを出すのを忘れたり間違った買い物をしたりするだけで、あたかも人間ではないかのごとく責め立てるケースがあるのです。

モラハラ夫はこのような雪を見逃しません。そして許さないのです。本来であればたった一言の注意で済むものも、何時間も説教するケースもあります。

・自分は間違っていると思っていない

モラハラをする側の最大の特徴が、自分は全て合っていると考えます。自分の行動が間違っているとは全く思っておらず、常に正しいからこそ相手を指摘していると思っているのです。だからこそ、モラハラ夫は妻に対して自分の言い分を絶対に通そうとしてきます。この力関係が判断するうえでとても重要になるでしょう。

モラハラ夫は謝ることは絶対にしません。自分の立場が崩れてしまうからです。相手を認めたりするよりも、何らかの言葉で相手の立場を落としてきます。

お前が悪いという言葉を繰り返すのは、既に理由が無くなっている証拠です。それでも自分の立場を弱くしないために、常に攻撃態勢をとります。

・相手の行動の否定

モラハラ夫は、妻がどのようなことをしようと認めません。認めてしまえば自分の立場が崩れるからです。

妻が夫の好きな食べ物を料理して作って用意したとしても、相手を優位にたたさないために「このようなものはいらない」と否定します。仮に食べたとしても「まずくて食べられたものではない」と否定行動に出るのです。この場合は味なども全く関係ありません。力関係を崩さないために否定していくのです。

妻は誰かが褒めてくれたと言った形で何とかとりもとうとしますが、パワハラ夫はその相手がレベルが低いといった形で否定するのです。一度認めてしまえば力関係は崩れます。だからこそ常に否定する立場を取って貶めて行くのです。

・とにかく嘘をつく

モラハラ夫は、自分の立場を崩したりしません。どのような嘘でもついて立場を構築します。本人は嘘をついているつもりもないのです。それが自分の中で出来上がった状態なので、何も不自然と感じていません。

自分の立場を作り上げることで、妻はどんどんと立場が悪くなります。周りからも信用されにくい状態が出来上がり、モラハラ夫の言うことを聞く以外選択肢がなくなるのです。

外側から見れば献身的な夫が妻を支えていると見えるでしょう。その結果として、周囲からもモラハラがはっきりと分からない状況が作られていくのです。

・情緒不安定で揺れ動く

モラハラ夫は統計的に、情緒不安定な人が多く見られます。すぐに感情的なスイッチが入るのも特徴ですが、突然泣き出して妻の感情を揺れ動かすのです。本人は自分の情緒不安定さに気付いていません。それすら利用していることがあるからです。

自己演出で情緒不安定に見せる夫もいます。かわいそうだと思わせてしまえば、自分がいなければ支えられないと勘違いするのです。どんな辛いことがあっても、この人はかわいそうだと思いこみ、アリ地獄のように抜け出せなくなります。

・相手に対する異常な束縛

妻を自由にすることは、モラハラ夫にとってありえないことです。自由になれば、立場が変わります。そうならないためにも、ぎりぎりまで拘束するのです。

メールひとつをとっても、すぐに返さないと怒り出します。わずかな時間でも、自分の命令が通らないことを許したりしません。ひどい場合にはスケジュール表をわたし、それを確認するために連絡を入れさせます。仮にほんの少しでもずれると、徹底的に詰問するのです。 そこでさらに精神的な追い込みをかけます。

ひどい場合には友人に会うこともしません。自分の実家に帰ることすら許可しないパワハラ夫もいるくらいです。友人に知恵を付けられると自分の立場が変わってしまいます。

力関係に変化が生まれる可能性があるため、束縛して認めないのです。自分のところだけにいれば、洗脳を続けられます。

夫婦喧嘩とモラハラは何が違うのか

モラハラと夫婦喧嘩は紙一重であると言われるケースもあります。ですが、実際には大きく違う行動です。同じように見えて全く別の状況が出来上がります。

モラハラの重要なポイントは、お互いの立場が平等ではありません。あくまでも夫の立場が上であり、妻を支配下に置いていきます。

そのため妻はどんな形でも逆らうことができなくなる、従属関係ができあがるのです。どんな状況であっても、妻を認めず人間性までも否定します。夫婦喧嘩を超えたレベルにも発展することに違いが出るのです。

怒りのレベルが一般的な夫婦喧嘩と違います。通常の喧嘩の範囲であれば、時間とともに回復もしていくでしょう。しかし、一週間以上無視されたり説教されたりするケースが出てくるのです。

それもほんのわずかなミスでさえ許しません。一般的には起こらないような人格否定にまで至るケースが特徴とも言えます。

このように一般的な喧嘩の範囲をはるかに超えた内容が特徴です。従属関係を作るというところに特徴があり、そのために執拗ともいえる精神的に攻撃を加えています。従属関係を守るためなら、どんなことでもするのがモラハラ夫なのです。

モラハラ夫の特徴とは

モラハラ夫には、一定の特徴があります。その特徴を抑えておくと、事前に察知できますし、変化する前に予防もできる可能性が出てくるのです。

ただ、これがすべてではありません。傾向が強い部分であるのを理解して当てはめていくのがポイントです。

高学歴・社会的地位が高い

高学歴で社会的地位が高い人は、モラハラを引き起こす可能性が高いと言われています。自分が優れた人間であるという優位性を維持したいという願望があるためです。

自分は一流であるという意識が常にあり、これを守らなければ自分の存在意義がなくなってしまうと思っています。特権的な意識でもあり、モラハラ夫になりやすい部分です。

もう一つ高学歴・社会的地位が高い人は、社会性に欠ける部分があるのも事実です。子どもの頃から一生懸命に勉強をしてきて、社会性を身につける時間があまり取れなかったことが影響していることがあります。

頑張って勉強してきたことは間違いではありません。しかし、社会の一員として過ごすためには、同様に経験等を学びが必要なのです。この時間の欠如によって生まれた歪みは簡単に直せません。

高いプライド

プライドがとても高い人は、自分の失敗を認めようとはしないでしょう。認めてしまえば自分のプライドが傷つくだけではなく立場が危うくなるからです。危機感から守ろうとしていきます。

プライドが高いので、失敗を指摘されるだけでも嫌な思いをします。指摘されるだけで反発心を生むのです。特に妻から指摘されるのは、自分の立場が上だと思っているので許しません。モラハラを働いてでもこの関係を維持しようとするのです。夫婦関係としても、非常に危険な部分になります。

コンプレックスがある

人間には誰しもコンプレックスのひとつぐらいはあるものです。しかし、少しでも触られると攻撃性につながるケースが見られます。

このコンプレックスをほんの少しでも見せたくありません。自分がそのような問題を抱えていることを知られれば、立場が落ちてしまうからです。

夫の言動としては相手を皮肉くる言動のケースが出てきます。だれでも少々はあるものですが、攻撃性に傾くのなら、モラハラ夫になる可能性が高いでしょう。注意しておかなければいけません。

幼少期の愛情の偏り

さまざまな影響を繰り出してくるのが子どもの頃の環境です。大きな影響を受けていますが、愛情を偏った形で受けているとモラハラを引き起こす可能性が高まります。

いろいろなケースが考えられますが、過保護な環境下で育つと、それが当たり前であると認識するのです。自分のわがままを通すことが当然であり、通らなければ攻撃的な反撃に打ってでます。

愛情不足で育てば、妻へ愛情を求めて行くものです。これは決して悪いことではありません。しかし、独占するような感情の働きにも繋がり、 モラハラへ発展するケースがあるのです。過剰な行動は、夫婦間においてもデメリットが多いと言えるでしょう。

ストレスの発散方法を知らない

仕事で重責を担う立場となれば、常にストレスがかかってくるのは確かです。自営業などでも多く見られますが、ストレスに苦しむのは経営者や重要なポストではお決まりと言っても過言ではありません。もちろん、普通の仕事でもストレスはあります。問題は発散方法を身につけているかにかかっているのです。

ストレスの発散方法がわからないと、どこかで歪みを生じます。いずれストレスが許容量の限界を超え、どこかで爆発しなければいけなくなるのです。その相手が妻になれば、モラハラ夫に変貌する瞬間です。

初めのうちは、ストレスから生まれてくる無意識の言動かもしれません。しかし、だんだんと日常化すると、ストレス発散の有効な場として認識するのです。こうなると止められなくなります。

横柄な態度

お店なので見かけることがあるかもしれないのが、店員に対する横柄な態度も危険な兆候です。ほんの少しのことでも許すことがなく、徹底的に攻撃するのは非常に危険な兆候と言えます。

わずかなミスでも猛烈なクレームを入れたりするのは、最近ではモンスタークレーマーとして認識されるようになりました。これが外に向いている間は、とりあえず夫婦間で問題が起きないかもしれません。しかし、内側に向いてくればモラハラ夫の出来上がりです。

ほんのわずかなことでも許すことはありません。ユーザーとお店の関係と同じで、常に自分が優位だと思っています。どんどんと責め立てるような言葉を使い精神的に追い込んでいくとは、モンスタークレーマーと同じことなのです。

モラハラ(モラルハラスメント)を見抜く10のポイント

基本的な構造を知った上で、どのような行動がモラハラ夫になるのかが重要です。見抜くことができれば、苦しむ前に行動に移れるかもしれません。予防策としても変貌する前に手が打てるかどうかがカギを握ります。

1.人格否定の言動

モラハラ夫の基本的な行動として、妻の人格を否定します。貶めていく言動を繰り返すのは、見抜くポイントになるでしょう。

基本的な行動ではありますが、ここにはモラハラ夫自身の立場の保全が絡んでいます。「役に立たない」といった言動を繰り返すのは、自分の方ができると示しているからです。

上下関係を構築し妻を充足的な立場にしようと思っています。このような言動が少しでも見られるようになった時にはエスカレートしない予防が必要でしょう。

2.人前でも構わず馬鹿にする

本来夫婦の関係が円満であれば、自分の妻を褒めることはあってもけなしたりはしません。自分の大事なパートナーが下に見られるのは気分のいいものではないからです。

モラハラ夫の場合にはここに違います。人前でも平気で馬鹿にしてかかり、周囲に自分たちの関係がどうなのかを示していくのです。これにより、自分の行動を正当化させる状況を作ります。

自分が何か指示をしなければ失敗してしまう、監督していなければ何もできないと言った馬鹿にする言動は、モラハラ夫のスタートと言っても過言ではありません。周囲にそのように認知させる必要を感じての行動であれば、さらに危険な状態です。 

3.学歴や職歴に関して見下す

モラハラの基本的な部分として、従属関係があります。常に自分が優位でなければ気が済みません。相手の弱い部分を見つけて攻撃すると、自分が上だと感じ気分が良くなります。そのわかりやすい傾向が学歴や職歴です。

自分の方が高学歴であり良い職業についているとすれば、相手を見下したくなる気持ちも生まれてくるでしょう。しかし、妻は大事なパートナーです。

本来は自分の作り上げてきた学歴や職歴を活用し、二人で幸せな生活を築くものですが、モラハラ夫はここが違います。あくまでも妻を従属させるためのものであり、違いを見せつけて楽しんでいるケースも出てくるのです。

「高卒だから」「三流だから」といった言動が増えてきた時には要注意しましょう。モラハラの典型的なパターンであり、この思考から抜け出せない可能性があるのです。

4.家事も育児も全くしない

見下してかかることが基本となるため、家庭の中での仕事は一切しません。家事も育児も妻がするものだと決めてかかっています。自分は外で働いて稼いでいるのだから、妻が全てすべきだというのは危険な兆候と考えなければいけません。

本来夫婦間というものは協力して成り立ちます。そちらが何かをしなければいけないということもありません。支えあって行かなければいけないものなのにも関わらず、どちらかに押し付け暴走するような行動はパワハラ夫の典型的な部分です。

5.価値観の押し付け

人間にはそれぞれ価値観があるものですが、モラハラ夫は強いこだわりを持っています。人には絶対に映らない価値観であり、合わない人は全否定するのです。

人間は十人十色であり、それが良さであるとも言えますが、自分の従属下におきたいため価値観を認めません。独裁者に通じる部分も見え隠れするでしょう。

妻に対しても完全否定するような行動が見られ、やがて人格否定にもつながっていきます。どこか指摘されたりすることがあれば、逆ギレして手がつけられなくなるケースもあるのです。

6.失敗は許さない

モラハラ夫にとって自分は絶対的立場にあります。妻が失敗したりすれば、絶対に許せるものではありません。他人の失敗を許容するような度量も持ち合わせていないのです。失敗を許容し認めてしまえば、自分以外の考え方が成立すると宣言するのと変わりません。そんなことはできないため、妻をネチネチと責めるように行動に移ってきます。 

失敗は許しませんが、自分の失敗は認めません。自分の失敗も絶対にありえないのです。他の人間の失敗の影響だといった言い方をすることから、世界が悪いといった言動にまで発展する場合が出てきます。どんな形をとっても自分の失敗は認めないのです。

7.話しかけても反応しない

自分の立場が上であると考えているモラハラ夫は、何か用事があって話しかけても相手にしてくれません。自分が話しかけた時だけ反応すればいいと思っているからです。これは無言の嫌がらせとして行われているケースもあります。その時に精神的に苦しむ姿を見て喜んでいるモラハラ夫もいるのです。

精神的なダメージはどんどんと蓄積します。話しかけても反応してくれないのは自分のせいではないかと妻も考え出すのです。夫婦間に決定的な亀裂が入ることもありますが、従属関係を作り上げるためのポイントとされてるケースも出てきます。

8.イライラすると物にあたる

モラハラ夫は暴力を振るったりはしません。自分の中で暴力を振るえば問題になることはわかっているからです。直接的な攻撃をしないのも、しっかりと理解しています。だからこそ捌け口を求めてイライラは物に行くのです。

思い通りにいかなくなったら子どもが駄々をこねるような行動を取ります。しかし、これは直接的な暴力ではなくても間接的な暴力として捉えることができるでしょう。DV行為で当たると認定されるものでもあり、許容して行く必要はありません。悪質な行為が続く場合には、刑事事件として訴えることすらできるのです。妻の立場として考えた時も、我慢し続ける必要などありません。

9.自分の非を認めることはない

モラハラ夫にとって自分は絶対的な立場です。非常にプライドが高く、傷つけられることも違います。そのため何かを指摘され、改善する気持ちはさらさらありません。自分の非を認めれば、絶対的な立場が崩れるからです。

誰かにあなたのやり方は間違っていると指摘されたとしても、この方がいいのだと言い切ります。最終的には自分のやり方を曲げるつもりはないと貫いていくのです。

結果として失敗したとしても、あいだに言葉を挟んだやつが悪いと非難の矛先を向けてきます。人のせいにして自分の非は一切認めないというのも特徴と言えるでしょう。

10.強い束縛意識

モラハラ夫は妻を束縛し続けます。強い束縛意識が見られる時にはモラハラに発展する可能性を危惧しておいた方がいいでしょう。

自分の言うとおりにしていれば間違いはないと言い続けます。勝手なことをすれば怒られるため妻としても仕方なしに認めてしまうのです。この繰り返しがモラハラの関係を作っていきます。

束縛は愛情の裏返しだと言う人もいるでしょう。しかし、行動を縛り付けかねない行為は愛情ではありません。この勘違いがモラハラ夫を作り出してしまうことも理解しなければいけないのです。

モラハラされやすい妻の4つの特徴

モラハラの問題は夫側だけにあるわけではありません。されやすい妻の問題もあります。

引き付けやすいタイプの人もおり、妻側の性格により解決できない可能性を持っているのです。このような問題を解決するためにもどのような妻がモラハラされやすいのかを知っておく必要があるでしょう。

1.夫に嫌われたくないと思っている

どんなに嫌がらせを受けても、それを許してしまうからこそモラハラ夫が成立します。許していなければ、離婚をするなどの選択もはっきりとしてくるでしょう。許容できないと分かれば夫もそれ以上束縛する理由が無くなります。 

言われたくないと思っている妻は、夫なしでは生きていけないと考えています。何をやってもダメな自分だと洗脳されていく結果でもあり、離れてしまえば生きていけないかもしれないと思うと別れることを切り出せなくなるのです。

実際にそうかといえば、そんなことはありません。生きていく手段はいくらでも出てきます。経済力は大事な要素ではありますが、夫だけが対象ではありません。怖いのはこうした共存関係の意識であり、自分が価値がないと思い込まされている状況なのです。これを打破しなければ、いつまでたっても解決できません。

2.選ばれた存在と思いこむ

自分が夫から選ばれた特別な存在であり、幸せな状況なのだと刷り込まれるような人はモラハラにあう危険性が高いといえます。 自分でなければいけないと思い込まされ、逃げることが許されなくなるのです。

そもそも、こんな夫と結婚していなければいけないわけではありません。自立している女性であれば、他の選択肢はいくらでも出てくるのです。相手に選ばれた存在であるかもしれませんが、モラハラ夫がそんな高尚な存在であるとは言えないため、何もこだわる必要はないでしょう。

選ばれたという時点で、すべて上から目線なのです。支配しようと考えているのをすぐに分からなければいけません。選ばれたと思う優越感に浸ることは楽しいかもしれませんが、確実にモラハラの輪廻に捕らわれており抜け出せなくなっているだけなのです。 

3.逃がしたらもったいないとの勘違い

この夫を逃したらもったいないと思っている妻も危険です。実際にはそんなことはありません。世の中には男性は沢山おり、モラハラ夫だけが男性ではないからです。しかし、そう思い込まされてしまうところが怖いところになるでしょう。

自分はいかに有能であるか、妻に刷り込んで行きます。自慢話のように聞こえますが、捉え方次第で洗脳されていく場合もあるでしょう。社会的地位も魅力があるのは確かです。

実際に考え直してみるとわかりますが、妻を幸せにできない夫の段階で有能ではありません。無能のレッテルを貼られることのレベルなのです。それに気がつくと被害は受けなくなるでしょう。逃すどころか自分が逃げてしまえばいいからです。

4.この夫以外は誰も相手をしてくれない

間違った思い込みがモラハラ夫を許容するきっかけなります。自分はこの男以外相手にしてもらえないと思ってしまうと、従属関係をどんどんと刷り込まれていくのです。 自分は彼が必要であるという思い込みの元、どんな行為でも許さざるを得なくなります。

自分の価値観を低く見積もるようになり、モラハラ夫も価値を下げるように言動をエスカレートするのです。気がついた時には洗脳されたような状態で、何が悪いのかの判断もつかなくなります。

注意しなければいけないのはある一定の年齢層です。若い時はいくらでも選択肢があったけれど、年齢とともに幅が狭くなり、一人で生きていくのは嫌だと思うと余計にはまり込みます。このようなタイプは離婚も難しく、踏ん切りがつかない状態が長く続きやすいのが特徴です、

モラハラ夫(旦那)との離婚を考えるなら弁護士に相談

モラハラ夫と離婚を考えるところまでこれたのなら、一人で考えてはいけません。すでに答えが出ない状態であり、迷走してしまうことが多いからです。

モラハラの状況を考えてみましょう。夫の方が優位に立とうとしている関係が続いていたはずです。この精神的な従属関係は相当抜けるものではありません。

何よりも夫は自分が悪いと思っていないケースが大半を占めます。自分は妻のために行動していたと思い込んでいるのです。つまり、いくら離婚を切り出したところで、それを認める必要があると思っていません。モラハラ夫に問題があったとしても認めることがないのです。

離婚する場合にはお互いで話をしていく必要があるでしょう。日本の離婚の基本は、協議離婚にあるからです。

協議離婚とはお互いで話をし解決を模索する意味があります。ところがモラハラの状態で協議離婚を進めようとしても、話はうまくいきません。

間に専門家を挟み話し合いをしなければ、言いくるめられることも出てくるのです。このような関係を断ち切ることが、離婚へ向かう第一歩となるでしょう。

弁護士は交渉の専門家です。法律の専門家である以前に、依頼者の利益を最大化させるために行動する義務を持っています。モラハラ夫がいくら話を聞かなくても、弁護士が出てきて説明されると条件は変わってくるものです。

専門家であることを理解しているはずですし、どこかで折れなければいけない事態が発生していると考えます。一人で交渉へ望むのとは大きな違いがあるのです、

仮に自分が交渉の場に望まなくても、弁護士は自分の代理人になってくれます。自分の代わりにモラハラ夫と話をする場をつくるため、二度と会いたくない場合にも有効な方法です。

全て弁護士が変わってくれるため、書類などの受け渡しもう代わってくれます。連絡の窓口としても機能するからです。特にモラハラで被害を受け、どこかに避難しなければいけないような状況にある時には、弁護士のこうした機能が役立つでしょう。

モラハラはひとりで考えない

夫のモラハラは深刻な問題を抱えていきます。モラハラを受けても幸せな生活が続いていると勘違いさせられるケースもあるからです。ほとんどの場合が洗脳と呼んでも状況に陥るため、正常な判断が開かない場合も少なくありません。

大事なことはほんの少しでも状況に気がついた時に、誰かに相談することです。一人で悩んで解決しようとすると動きが取れなくなる場合も多いため、行動する時には第三者に依頼し相談するのが大切です。

離婚する場合には弁護士が強力な味方になってくれます。そんなことをするべきか指導してくれるのも弁護士になるため、悩んでいる時にはまずは話をしてみましょう。そこから解決の糸口が見つかるかもしれません。 


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