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コメツキムシの生態や幼虫の特徴まとめ。駆除方法や対策も解説

カブトムシやカメムシ、てんとう虫など甲虫のほとんどがひっくり返った状態から起き上がるのが苦手です。 カブトムシがひっくり返っている様子を誰しも見たことがあると思いますが、あたふたしてどうにもならない仕草が印象的ですよね。

しかし、同じ甲虫の仲間でありながら脅威のジャンプから華麗に起き上がる技を身につけたコメツキムシ。その気になる生態を紹介していきましょう。 

コメツキムシの生態

コウチュウ目コメツキムシ科に分類される昆虫です。 コメツキムシの多くは草や低木の上、石の下などに生息しています。 特徴の1つとして天敵に見つかると足を竦めて死んだふり(偽死行動をします。

少しそのままの状態で平らな場所に仰向けにしておくと 、華麗にジャンプして 腹部を下にして元の状態に戻り、この時に「パチン」と音を立てるのが特徴です。

この飛び跳ねる行動は天敵に攻撃を受けた時にも見られ、 この場合の行為は音とともに飛び跳ねることで威嚇することが目的です。

生息地は日本全土に広く分布しており、「サビキコリ」を例にすると北海道から本州、四国、九州に広く分布し平地や山地の林や草むら、 田んぼや畑、公園などに広く生息しています

また、コメツキムシは広葉樹の樹液や花粉、花の蜜、 小さな虫を餌にしていて、昼行生の昆虫ですが、まれに灯火に飛来することがあります。

コメツキムシの種類

コメツキムシの種類は大変多く、世界では約10,000種、日本でも1,113種類が確認されています。ここではその中でも日本で比較的よく見かける種類を紹介します。

● サビキコリ

体長は約12~16 mm あり、ずんぐりした体型をしています。 色は茶褐色でややまだら模様で、ビキコリの種類の中では最も体型が太めです。活動時期は5月~8月で樹液に集まり、夜の灯火に集まることもあります。

■分布:北海道から八重山諸島まで 

■全長:12~16mm

■時期:5~8月

● ムナビロサビキコリ

体長約12から17 mm で、その名前の通りサビキコリよりも胸部が横に膨らんだ形をしていて灯火によく集まります。活動時期は5月~8月で木の上や葉の上で 見かけます。 

■分布:北海道から九州まで 

■全長:12~17mm

■時期:5~8月

● ヒゲコメツキ

大型で光沢のある赤褐色、体に黄白色の紋様が特徴的です。オスは大きく立派なくし状の触覚をもっていて、メスは小さなノコギリのような触覚を持っています。 活動時期は5月~7月で木や葉の上などで見かけます。

■分布:北海道から屋久島~台湾 

■全長:21~27mm

■時期:5~7月

● オオハナコメツキ

体は黒く全体的に黄褐色から赤褐色の毛が生えています。ハート型に見える 小楯板(しょうじゅんばん)が特徴です。 よく花に集まるのでこの名前が付けられたと言われています 。活動時期は5月から8月、 砂地や河川敷、里山や山地で見かけられます。

■分布:北海道から九州 

■全長:8~14mm

■時期:5~8月

● オオクロクシコメツキ

体調が約14~17 mm、 光沢のある黒褐色の体に黄色く短い毛が生え、細かい縦線が上翅部分に入っています。 活動時期は5月~8月で畑や象キリンなどで見かけます。

■分布:本州から沖縄 

■全長:14~17mm

■時期:5~8月

● 二ホンベココメツキ

多くのコメツキムシが黒や茶色であるのに対し、珍しく紅色をした種で細かい縦線が上翅部分に入っています。活動時期は4月~8月で木の葉や草、蜜を餌として食べ、見た目が毒を持つカクムネベニホタルによく似ていて擬態しているといわれます。 

■分布:北海道から九州 

■全長:9~15mm

■時期:4~8月

● ノブオオオアオコメツキ

日本で最も綺麗な昆虫と言われており、金属的な光沢のある青色のコメ付きで沖縄に生息しています。

■分布:沖縄(与那国島) 

■全長:30mm弱

■時期:6~8月

コメツキムシ(幼虫)の特徴

コメツキムシの幼虫は成虫になるまでさん3~4年かかるため 、幼虫としての期間が長いです。 幼虫は硬い表皮に覆われた針金のような細長い形をしているので「ハリガネムシ」と呼ばれています。

ただし 、 カマキリなどに寄生するハリガネムシとは異なるので注意してください。 コメツキムシの中でハリガネムシと呼ばれるのは10種類程度います。

ハリガネムシの生態

ハリガネムシは、3~4年間は土中で過ごし 1年間の大半は食べて過ごします。 夏ごろに孵化した幼虫は、秋まで食害を続けて、中齢幼虫として初年度の越冬をします。

そして2回目の越冬を終えて3年目を迎えてもひたすら幼虫として食べ続け、やっと6~7月頃に蛹化して成虫になり地上に出るのです。

ハリガネムシの農作物への被害 

ハリガネムシは、ジャガイモ、人参、とうもろこし、さつまいも、麦類、アブラナ科の野菜、イネ科の牧草などを食害します。

その中でも最も被害が大きいのがジャガイモです。植え付け後の種芋が被害を受けると、発芽が阻害されてジャガイモの生育に悪影響が出ます。

また、見た目においても食害されたところに針金を貫通したような跡が残ってしまうので、商品価値が下がってしまいます。その影響でイモが腐敗しやすくなり、所蔵できないという問題にも悩まされるのです。

コメツキムシ(ハリガネムシ)の防除や駆除方法

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農作物の大きな被害を考えると、コメツキムシの幼虫を放っておくことはとてもできません。成虫は直接作物を食害することはありませんが、成虫が卵を産み付けることでハリガネムシが繁殖する事を考えると、どちらも無視できない存在です。

ここでは、コメツキムシの駆除や予防の対策について紹介していきます。

薬剤の散布 

ハリガネムシの被害が多く発生する状況では、駆除対策として「クロールピクリン」などの土壌くん蒸剤(消毒剤/農薬)を散布すると良いでしょう。これにより土壌中の病害虫、センチュウ類、一年生雑草などを防除できます。

被害が小さい作物との輪作 

作物の栽培には 、連作障害と呼ばれるものがあります。これは同一場所で同一作物を栽培し続けると、害虫や病気が発生しやすくなるといった現象です。

この連作障害を防ぐには、連作しないことが重要です。 対策としては同じ土地に性質が異なる数種類の農作物を数年に1度のサイクルで作っていく「輪作」という方法があります。 

輪作する作物の種類には、「被害の少ない作物」を選ぶのがとても重要です。 ハリガネムシの被害が小さい作物としては、なす・きゅうり・ごぼう・ソバ・なたね・豆類などがあります。

畑で成虫や幼虫を発見したらすぐに取り除く 

畑でにコメツキムシの成虫やハリガネムシを見つけたら、1匹ずつ駆除していきましょう。 根気のいる作業ですが確実にハリガネムシをの数を減らすことができます。 地道な作業ですが早めに対応することで確実に被害を減らすことできます。

コメツキムシの成虫は食害を起こすことはありませんが、幼虫であるハリガネムシを根絶しても、成虫が産卵することでハリガネムシが生まれるので、どちらも駆除しなければなりません。

コメツキムシが家の中に現れたらどうする?

窓を少し開けたりしていると、家の蛍光灯をめがけてコメツキムシが家の中に 飛来してくることがあります。

しかし、コメツキムシは住宅や人間などに被害を与える昆虫ではないので、特に心配はありません。 静かに捕獲して家の外に出してあげましょう。 外に出す前にコメツキムシがジャンプして起き上がる行動を観察するのも面白いですね。