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トウモロコシの害虫駆除方法とは?被害を及ぼす害虫6種の生態と対策を解説

人類の歴史とともに品種改良を重ねられたきたトウモロコシは、スイートコーンやゴールドラッシュなど様々な種類のものが存在し、食卓の食材として私たちに欠かせないものになりました。

今回は、そんなトウモロコシの栽培農家を悩ませる害虫の、駆除方法や予防対策について解説します。

トウモロコシ栽培で被害を及ぼす6種の害虫

トウモロコシ栽培農家で害虫被害は無視できない存在になっています。ここでは最も危険とされている主な害虫6種ついて紹介します。 

(1)メイガの生態と対策

メイガは蛾の仲間で多くの種類があり、その中でもトウモロコシの最大の天敵となっているのが「アワノメイガ」です。アワノメイガ は、葉の裏で卵から孵化して、体長2ミリ~2センチの黄白色の幼虫になります。

幼虫は、果実の中に入り込んで内側から食害し、トウモロコシが実る前に雄穂や実が食べ尽くされてしまいます。幼虫が茎の中心部に入り食害してしまうと、とうもろこしの株の生育に悪影響を及ぼし、一度発生すると駆除が難しい厄介な害虫です。

【体長】20mm程度(老熟幼虫)

【発生時期】 6~8月頃に1~3回発生

対策について

1.被害を受けた株は株ごと切り取る

幼虫が果実や茎に入ってしまうと駆除することが難しくなります。 被害を見つけたらその部分ごと切り取りりましょう。

2.殺虫剤を使用する

殺虫剤を使用する場合は、天然成分で有機農産物栽培に使用できる殺虫剤を使用してください。

3.受粉に必要な雄穂以外は先に切り取っておく

アワノメイガはトウモロコシの花粉をめがけて飛来するため、飛来を防ぐために受粉に必要な雄穂以外は先に切り取っておきます。さらに受粉が終わった段階で早めに雄穂も全て取り除いておきましょう。

4.株全体を防虫ネットにかける

可能であれば株全体を防虫ネットにかけるとよいでしょう。このような対策で、卵を産みつけることができなくすれば確実な完全な予防対策が可能になります。 

(2)タバコガ・オオタバコガの生態と対策

引用元:Wikpedia/オオタバコガ

タバコガオオタバコガの幼虫は、野菜の茎や果実に潜り込んで内側から食害します。成虫の大きさはオオタバコガの方が一回り大きく、産卵数も1000個以上と多いため大量発生しやすいです。 

幼虫の大きさは、タバコガとオオタバコガもほぼ同じで見分けがつきにくなっています。

【体長】35~40mm(老熟幼虫)

【発生時期】 4~11月頃(春から秋にかけて2~3回発生)

対策について

1.寒冷紗や防虫ネットで予防

寒冷紗や防虫ネットを使用して成虫の飛来を防ぐことにより産卵を防ぎます。

2.捕殺する

とうもろこし畑を見回って葉の裏や花などに潜んでいる幼虫を見つけたら、で手で捕まえて駆除します。

3.農薬(殺虫剤)を散布 

被害が深刻な場合は農薬を散布しましょう。大きく成長した老齢幼虫になると薬剤の効果が極端に効きにくくなるので、若齢幼虫のうちに薬剤散布をすることが重要です。 

(3) カメムシの生態と対策

カメムシは、毎年の収穫時期が近づくと飛来してトウモロコシの実に群がって食害します。 トウモロコシの実の厚い皮の上から、ストローのように口を刺して中の汁を吸います 刺激をするととても臭い分泌液を出すのが特徴です。

被害にあうと実の粒が茶色に変色したり変形したりするために、商品価値が著しく損なわれてしまいます。

【体長】11~17mm(アオクサカメムシ)

【発生時期】 4~10月

対策について

1.捕獲する

規模が比較的小さい農場で害虫の発生が少ない場合に有効になる手段です。 カメムシを発見したら箸でゆっくりつまむとか、空のビニールや空き瓶に追い込むようにして直接捕獲する方法です。

2.防虫ネットや寒冷紗で予防

農作物を防虫ネットや寒冷紗で物理的に保護することで、カメムシを近づけないようにする方法です。

但し、小さな隙間も作らないようにしっかりとカバーすることが大切です。カメムシは種類も多く小さな個体もいるので、ネットの網目から進入できないようなネットを選ぶようにしてください。 

3.木酢液で予防

カメムシの忌避液の1つである木酢液を使用した予防です。 木酢液は昔、農薬として利用あれていましたが、現在は「農薬的な利用ができるもの」として販売されています。

小さな瓶に少量入れて農作物近くに置くか、100倍程度に薄めた木酢液を作物の周りに散布します。

4.農薬の散布 

広範囲に大量発生してしまった場合には農薬で対応しましょう。農薬の中で最も効果的とされているのがベニカ水溶剤です。農薬の中には不向きなものも存在するのでカメムシ用であることと、使用可能な作物について確認しておきましょう。

(4)ヨトウガ(ヨトウムシ)の生態と対策

引用元:Wikipedea/ヨトウガ

トウモロコシに被害をもたらすヨトウムシの種類は複数個あり、特に知られているのはアワヨトウ、キタショウブヨトウ、ツマジロクサヨトウなどです。 いずれも幼虫によって葉や茎を食害します。

アワヨトウの幼虫は、葉の周辺部から食べ始めてトウモロコシの生育を阻害し、キタショウブヨトウの幼虫の場合は、地面の近い部分から穴を開けて茎の中に侵入し、中心部からトウモロコシを食害するため、葉の萎れ症状を起こします

【体長】30~50mm(幼虫)

【発生時期】4〜6月、9〜11月(年2回)

対策について

1.作付けの前に畑をよく耕す

ヨトウムシは基本的に夜行性の昆虫なので、日中に見つけるのは困難です。 とうもろこしを植え付ける前に畑をよく耕して、土の中に入るヨトウムシやサナギを撃退しておくことが予防策の第一歩です。

2.成虫が飛来するのを防ぐ

防虫ネットをかけたり、ヨトウムシが嫌う害虫忌避剤を撒いたりすることでヨトウムシの成虫がとうもろこしに近寄れないようにします。ヨトウムシの成虫がの活動が活発になる発生時期に合わせて対策をしましょう。

3.卵は孵化する前に除去

ヨトウガが卵を産み付けるのは葉の裏側です。 卵を発見した場合は、葉ごと切り取って孵化する前に除去するようにしましょう。

4.農薬の散布 

水中やさなぎに対しては薬剤が効きにくくなりますので、農薬は幼虫の段階で対策するのが重要です。 

(5)アブラムシの生態と対策

アブラムシは小さな虫で、葉や茎に群がって大量に発生します。 しかも厄介なことに一年中発生する害虫で、 春と秋の雨の少ない時期に活発化します。

体の色は様々で黒色のものから黄色・緑・灰色などがあります。食害は葉や茎の汁を吸うことで起こりますが、アブラムシの場合は幼虫だけでなく成虫も吸汁するが特徴です。

アブラムシが大量発生した株は生育が著しく阻害されるだけでなく、アブラムシの排泄物にカビが発生することで「すす病」が発病する恐れがあります。 また、ウイルスによる伝染病である「モザイク病」がアブラムシによって媒介することも知られています。 

【体長0.5~3㎜

【発生時期】1年を通じて

対策について

1.肥料で窒素を与えすぎない

肥料で窒素を与えすぎると、アミノ酸が好きなアブラムシを寄せ付けてしまうことになります。 肥料として窒素を与えすぎないように注意しましょう。 

2.シルバーマルチを使う

アブラムシは光の反射が嫌いなので、シルバーマルチを敷くことで光の反射によりアブラムシを寄せ付けない忌避効果が期待できます。 

3.防虫ネットで防ぐ

防虫ネットなどで作物を覆うことで、アブラムシの侵入を防ぐことができます。 アブラムシは小さいので目の細かいものにしましょう。 保温や乾燥を防ぐ効果も期待できます。

(6)ネキリムシの生態と対策

ネキリムシ(根切り虫)とは、カブラヤガやタマナヤガなどの茎を食害するヤガ類(夜蛾)の幼虫の総称のことです。

ネキリムシは夜行性で、日中は土の中で眠っていて夜になると這い出してきて 、地面近くの茎や葉を食害します。

【体長45mm程度(老齢幼虫)

【発生時期】5~10月

対策について

1.土を掘り起こして駆除する

幼虫は昼間は土の中で眠っているので、被害を受けている株周辺の土を数センチほど掘り起こすと幼虫を見つける事が出来ます。見つけたら手で捕まえて駆除しましょう。

2.防虫ネットで防ぐ

防虫ネットをかけておくことで成虫の飛来を防ぐことができます。 少しの隙間でもあれば侵入してしまいますので、しっかりとカバーできるようにネットを張りましょう。 

3.農薬を使用する

農薬を使用する場合は「ネキリベイト」などが効果的です。 株の根元にばらまいておくと、引き寄せられたネキリムシが土から這い出して食べることで駆除できます。

トウモロコシを健康に育てるためには!

トウモロコシを健康的に育てるには、害虫に対する予防や駆除対策は必須です。害虫被害は作物の生育が阻害されるだけでなく、害虫を媒体としたウイルスによる病気の恐れもあります。

美味しいトウモロコシの実りある収穫を実現するために、害虫の事前の予防対策や早期の駆除対策を心がけていきましょう。