クレジットカード申し込みの際によく目にする「リボ払い設定でキャッシュバック」などのキャンペーン。つられて自動リボ設定にしてしまったという方も多いですよね。
しかし、計画性のないリボ払いはあまりいいものではありません。設定解除をしないまま、気付いたときには支払残高が膨れ上がってしまっていることも…。でも、リボ払いはやめたい!と思ったときにすぐやめられるものなのでしょうか?
そこで今回はリボ払いをやめるにはどうしたらいいのか、方法や注意点に関して詳しく説明していきます。リボ払いの危険性についてもあわせて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
クレジットカードのリボ払いは危険?
「リボ払いは危険」とよく耳にしますが、実は使い方さえ気をつければメリットのある支払方法です。急な出費があっても毎月の支払額に影響しないので、クレジットカード代を決まった額しか払えない場合などにはとても便利なんですよ。
しかし、無計画に利用することで支払残高がなかなか減らない場合や、手数料がかさんでしまうことも。その結果、怖い支払方法というイメージが付いてしまったようです。
リボ払いは手数料が高い
リボ払いの手数料は、平均して実質年率15.0%前後。毎月の支払額にプラスして、支払残高×年率×利用日数÷年365日で計算した額を払わなければなりません。
よく比較される分割払いの手数料は、多くのカード会社で実質年率10%~15%。支払回数によって変動はしますが、ほとんどが分割回数15回を超える設定でリボ払いと同程度の年率です。そう考えると、分割払いの方が手数料を節約できるケースが多そうですね。
【クレジットカードリボ払い/分割払い手数料比較表】
クレジットカード | リボ払い(実質年率) | 分割払い(実質年率) |
---|---|---|
楽天カード | 15.0% | 12.25%~15.0%※15回払いで15.0%適用 |
ヤフーカード | 18.0% | 12.19%~14.95%※20回払いで14.95%適用 |
三井住友カード | 15.0%※カードの種類によって変動あり | 12.00%~14.75%※15回払いで14.75%適用 |
dカード | 15.0% | 12.00%~14.75%※15回払いで14.75%適用 |
返済期間が長くなる
毎月の支払額が調整できるのがメリットのリボ払いですが、その反面なかなか返済が終わらなくなってしまうケースもあります。
支払期間が長くなればなるほど無駄に手数料がかかってしまうので、支払額は自分の払える範囲で多めに設定しておくのがベター。余裕がある場合は支払額の増額や繰り上げ返済を利用して、返済期間を短くするのがおすすめです。
リボ払いをやめる方法
リボ払いをやめるには、設定の解除と残高の返済終了が必要です。設定を解除しても、残高を返済し終わるまでその分のリボ払いは続けなければなりません。
なお、設定解除後に残高が残っていても、それ以降の利用分は新しく設定した支払方法となりますので、安心してくださいね。
自動リボ払いを解除する
「リボ払いをやめたい!」そう決めたらすぐに、クレジットカードの公式サイトにログイン。設定ページからリボ払い解除の手続きを行いましょう。電話での手続きが可能な場合もあります。
多くのクレジットカード会社ではWebまたは電話での申込みが可能ですが、種類によってはどちらの手続きも必要になることも。「カードの種類 リボ払い 解除方法」などで調べるとすぐにわかるので、不明な場合は検索してみてください。
【クレジットカード別リボ払い解除方法】
クレジットカード | 解除方法 |
---|---|
楽天カード「自動リボ」 | 会員サイト「楽天e-NAVI」にログインして変更 |
ヤフーカード「まるごとフラットリボ(自動リボ)」 | 会員Webサービスにログインして変更自動音声サービスにて変更 |
三井住友カード「マイ・ペイすリボ」 | 会員サイト「Vpass」にログインして変更 |
dカード「こえたらリボ」 | dカードセンターに電話して変更:番号確認ページ |
繰り上げ返済をする
設定の解除が済んでも、解除前に購入した分はリボ払いを続けなければなりません。しかし、支払残高を一括返済することで、リボ払いを完全にやめることができます。
経済的に余裕があり、無駄に手数料を払いたくない場合におすすめですよ。
リボ払いをやめるときの注意点
リボ払いをやめるときには、いくつか注意点があります。リボ払いを解除したからといってすぐに手数料から解放されるわけではないので、充分に気をつけましょう。
自動リボを解除しても現在のリボ払い残高はそのまま残る
前述したとおり、自動リボ設定を解除しても未払いのリボ払い残高はそのまま残ってしまいます。そして、その分の支払を終えるまではリボ払いを続ける必要があります。
残高の一括返済や、返済額を増額することでより早くリボ払いから解放されるので、余裕がある場合は検討してみてくださいね。
なお、残高一括払いの方法はクレジットカードによって異なります。事前の手続きが必要となる場合も多いので、あらかじめ確認しておきましょう。
【クレジットカード別リボ残高一括返済の方法】
クレジットカード | リボ残高一括返済方法 |
---|---|
楽天カード | 会員サイト「楽天e-NAVI」にログイン「リボ残高のおまとめ払い」から手続き |
ヤフーカード | 会員Webサービスにログイン「リボ残高おまとめ払い」から手続き |
三井住友カード | 【口座引き落としの場合】コールセンターにて手続き【口座振込の場合】会員サイト「Vpass」にログインし手続き【ATMで支払いの場合】提携金融機関・コンビニATMメニュー「リボ払いショッピングのご返済」から手続き |
dカード | 【口座振込の場合】会員メニューにログインして手続き・コールセンターにて手続き【ATMで支払いの場合】提携金融機関・コンビニATMから手続き |
リボ払いは他の支払い方法に変更できない
一度リボ払いで登録した利用分は、他の支払方法に変更することができません。もちろんあとから残高を一括返済する場合も、その月分のリボ払い手数料はかかってしまいます。
リボ払いはいつでもやめられる!利用する場合は早めに返済しよう
リボ払いのやめ方と、注意点についてご紹介しました。
急に出費がかさんだときも安心で、便利なリボ払い。しかし、知らず知らずのうちに残高が膨れ上がっていたり、手数料が無駄にかかっていたりする場合も。リボ払いを利用するときは計画的に、かつ繰り上げ返済なども視野に入れておきましょう。
自動リボ設定を解除しない限り、リボ払いは毎回適用されてしまいます。「リボ払いをやめたい!」そう決めたらすぐに会員ページにアクセス、もしくはコールセンターに問い合わせてみてくださいね。