現代の日本ではおよそ3組に1人の夫婦が離婚すると言われています。離婚率は増加傾向にあり、40代で離婚する夫婦も増えています。
実際に離婚となると不安があってなかなか踏み切れないという人も多いのではないでしょうか。今回は40代での離婚について解説します。
目次
40代の離婚する人の理由は?
40代の夫婦には夫・妻それぞれ不満があります。コミュニケーション不足やセックスレス、一緒にいるだけでストレスを感じるなどの問題があります。
40代は似た者夫婦になるタイミング
ある程度夫婦として結婚生活を送っているとなんとなく惰性で過ごしてしまい、良い意味でも悪い意味でもお互いに似ていくのです。考え方や価値観が夫婦で似ていくと、一緒にいて楽ですが、悪く表現すると馴れ合いの関係になってしまいます。
お互いを異性として見れなくなってしまい、最終的には仮面夫婦になってしまうことも少なくありません。
一方で、性格が合わないまま結婚生活を行なっていて、40代で破綻するというケースも多いです。
40代で離婚する理由
40代で離婚する理由で最も多いものが「性格の不一致」です。夫婦といってもこれまで育ってきた環境が違うのでどうしても性格や価値観が合わないということもあります。長い期間が経って40代になると不満が爆発してしまうということがあります。
他の理由は、異性トラブルやDV・モラハラ、金銭トラブル、セックスレスなどです。異性トラブルやDV・モラハラ、金銭トラブルの場合は慰謝料も発生し、裁判になることもあります。
このように様々な理由から40代で離婚に至ってしまいます。
40代で離婚して後悔するのか?
40代に限らず離婚をしたことで後悔したという人は多くありません。およそ9割を超える男女が離婚して後悔はない、正解だったと考えているようです。
とくに40代の離婚で重要になってくるのが子育てです。40代での離婚となると物心のついた子供をこれからどのように育てて行くのかが問題となることが多いです。子供の精神面に負担がないように配慮することが大切になってきます。
わずかではありますが、離婚したことを後悔している人もいます。自分がそういった感情を持たないように、慎重に決めることも大切です。
40代で離婚するときの手順
次に40代で離婚するときの手順について子持ちの場合とそうでない場合に分けて紹介します。
40代で離婚するときの手順①子持ち夫婦の場合
子供がいる場合は手続きの種類が増えるので、手続きに漏れが内容にしておくことが大切です。もしも手続きに漏れがある場合、役所を行き来しなければならなかったり、元夫に合わなければならない可能性があります。
まずは、子供をどのようにしていくのかを決定する必要があります。親権はどちらにするのか、養育費について、面会の決まり事などを話し合いましょう。
離婚に関する手続きは離婚届を提出してから健康保険の手続きを行います。養育費をなど金銭的な約束事については公正証書を作っておくことが大切です。公正証書は法的拘束力が高いので万が一支払いが止まったとしても法的に請求することができます。
40代で離婚するときの手順②子供がいない夫婦の場合
基本的には子供がいない場合でも話し合いでの離婚(協議離婚)を進めていくことになります。両者が同意した場合、役所に離婚届を提出すれば特に問題なく離婚することになります。
ただし、金銭面については公正証書を作っておきましょう。夫婦間の取り決めを書面に残しておくことで離婚後の揉め事を減らすことができます。
万が一話し合いが決裂した場合は、離婚調停によって家庭裁判所で離婚の手続きを行います。調停離婚もあくまで話し合いなので不成立となるかもしれません。不成立となれば離婚裁判によって離婚するための裁判を行います。
DVやモラハラを受けている場合は行政機関で相談をしましょう。これ以上自分が傷つかないためにはまずは物理的に距離をおきましょう。保護命令が出れば夫は妻に近づけなくなります。弁護士に相談しながら離婚を進めていきましょう。
離婚問題で悩んだら弁護士に相談しよう
離婚について手順ややり方が分からない、うまく離婚するためにはどうしたら良いか分からないという人はまず弁護士に相談しましょう。
弁護士に相談することで適切な順序で手続きを行うことができます。弁護士に対応を任せれば証拠を集める方法や離婚のタイミング、調停を申し立てるタイミングなど普段生活していても分からない知識や方法をプロの目線から対応してくれます。
また、弁護士に仲介に入ってもらうことで、相手と接触しなくて済みます。これは離婚においてストレスを大きく軽減することができるでしょう。弁護士が味方にいるだけで安心感もあるので時間をかけて今後についても考えていくことができます。
また、有利な条件になる可能性もあります。親権問題や慰謝料など不本意な結果にならないためにはプロに依頼することがおすすめです。離婚は個人によって抱えている問題や状況が異なります。状況に応じた適切なアドバイスを受けることができるので、問題を抱えている人は一度相談してみましょう。
40代で離婚した。そのとき女性は…
40代で離婚する場合、専業主婦から一転して働き始めなければならないということもあります。40代で離婚後の生活をきちんとイメージしておきましょう。
子供のこと
40代で離婚する場合、子供がまだ成人していないということが多いのではないでしょうか。子供を女性側が抜ける場合は保険の手続きや助成申請の手続きなど手続きが多くあります。漏れの内容に手続きを済ませましょう。
受けられる助成金は児童手当や児童扶養手当、母子家庭・父子家庭住宅手当などがあります。元夫側から十分に養育費が受けられない場合は助成金を利用しましょう。
仕事のこと
シングルマザーや独身になった場合は、社会に出て働く必要が出てくる可能性が十分にあります。離婚前に仕事のことをきちんと考えておきましょう。
安定した収入を得るためには、求人サイトなどに応募しておき就職先を考えておきましょう。
人生は一度きり。早めの再スタートもお互いのタメかも
40代で離婚せずにそのままダラダラと行ってしまうと気づいたときには定年、熟年離婚とやり直しの効きにくい時期になっています。
人生は一度きりです。40代での離婚は決して遅くはありません。慎重に考えたうえで、今後の人生をより豊かなものにする選択をしてください。