さまざまなタスクに毎日追われていると、ついさぼりがちになってしまう家の片付け。
整理整頓が苦手な人ほど「家の中に物がいっぱい!」という状態に悩まされがちですよね。
そんなときは思い切った断捨離をするのがおすすめです。
部屋が片付く以外にもさまざまな効果が期待できる断捨離は、ぜひ身につけたい習慣のひとつです。今日から始めたくなる断捨離のメリットやコツについてまとめました!
目次
断捨離とは?:言葉の意味と効果
断捨離という言葉を耳にする機会が増えていますが、そもそもどういう意味の言葉なのでしょうか?どんな効果があるのでしょうか?
意外と知られていない断捨離の定義やもたらされる効果について解説します。
そもそも断捨離とは何なのか?
片付け術で使われる断捨離は、やましたひでこ氏が2019年に発表した「新・片付け術 断捨離」という本のヒットによって広まった言葉です。
「人生の目的を叶えるための部屋づくり」を目的に、今の自分に必要な物以外は減らしていくことを指しています。
実行するためのステップとしては①捨てる②掃除する③飾るの順番になります。必ず最初は「捨てる」ことから始めるのがポイントです。
周りに溢れている物が本当に必要なのかを見直すことで、自分の心の見直しにもつながり、部屋が片付いた状態を保ちやすくなります。
断捨離の効果とは?
断捨離は部屋の片付けと同時に、自分の心の整理でもあります。断捨離を試みた人の多くが、「やってよかった!」と感じるそうです。
でも単なる片付けと断捨離はどう違うのかが気になりますよね。断捨離をすることでどのようなメリットがあるのか、具体的な効果についてまとめました。
生活の効率がアップする
断捨離をして物が少なくなると、実は毎日の暮らしの効率が上がります。その理由は人間の脳の仕組みによるものです。
人間の脳は同時に複数のことを考えることができません。ところが、ごちゃごちゃと物に囲まれた生活をしていると、あちこちの物にどうしても意識が向いてしまいます。
そのため、気づかないうちにストレスがたまり、仕事や家事などの集中するべき作業のパフォーマンスも落ちていきます。部屋をシンプルにすると、スッキリした思考でひとつひとつのことに取り組むことができるため、生活が快適になり効率アップできるのです。
自分の生活を見つめ直すことができる
家の状態はそのまま心の状態を表すと言われています。散らかった部屋を断捨離することは、自分の心の掃除でもあるのです。
断捨離を進めていくと、見たくないものに向き合うこともあるかもしれません。「なんで自分はこんな物を買ってしまったんだろう?」と思える物も出てくるでしょう。
一時的にはストレスを感じるかもしれませんが、ぜひ自分を見つめ直すチャンスとして活用してみましょう。意外な気付きがあるかもしれません。
不要品を売ることでお金が増える
断捨離で見つかった不要品は必ずしも捨てる必要はありません。物によっては、売ってお金に変えるのもよい方法でしょう。
ただし「売ればお金になるかも」と理由をつけて、部屋に置いておくようでは本末転倒です。不要なものを早く家からなくすことを優先しましょう。
古本屋のようにすぐにお金に変えられる方法を使うか、フリマアプリなどに出品するなら決めた期間を過ぎたら処分に切り替えるといったルールを作っておくと、断捨離が滞らないのでおすすめです。
断捨離で時間に余裕ができる
断捨離を終えた後のライフスタイルはシンプルです。物がへったことで選択肢が少なくなり、迷う時間もなくなります。
たとえば100着の洋服の中から今日の服を選ぶのは大変ですが、10着の中から選ぶなら時間はさほどかからないでしょう。身の回りのアイテムを見直してみると、よく使っているお気に入りは案外少ないものです。
断捨離によって、ぜひ迷う時間のロスを減らし、お金では買えないゆとりを作り出しましょう。
断捨離で心に余裕ができる
断捨離を進めると、自分のライフスタイルを振り返ることになります。いつの間にか乱れていた生活リズムや心にたまってしまったストレスにも気づけるかもしれません。
心にゆとりがない状態だと、自分の不調にも気づくことができずに周りの環境を悪化させ、さらに自分を追い詰めてしまうという悪循環にはまっていることがあります。
断捨離で自分自身を見直し、ゆとりある時間を取り戻すことで、心に余裕を作りましょう。
運気がアップする
断捨離は、運気を上げる効果があるとも言われます。風水の考え方では、家の掃除は開運の基本だからです。
断捨離で家を整えるだけで、恋愛や仕事、人間関係など様々な運を好転させる効果が期待できます。水回りや玄関が開運スポットの代表例ですが、特定の場所だけをきれいにすれば終わりではありません。
開運のベースは家全体のこまめな掃除です。日々の掃除がラクになるように、定期的に断捨離を行えるとベストでしょう。
断捨離のコツとは?
断捨離がよいと言われても、いざ片付けようと思うと気が重いという人も多いでしょう。
物が多ければ多いほど、どこから手を付けるべきかわからず、そのまま放置したくなってしまいます。断捨離で一番大変なのははじめの一歩なのです。
やる気が起きない断捨離をスムーズに始めやすくするために、ぜひ心がけたいコツを3つお伝えします。
まずは小さいところから断捨離を始めよう
気が乗らない断捨離のファーストステップは、小さな物から始めるのが鉄則です。
いきなり大きな家具や重たい物を片付けようとして、力尽きてしまうのが断捨離でよくある失敗です。疲れきって、後の片付けが進まなくなってしまいます。
まずは簡単にポーチやバッグといった小物の中から見直していけば、コンパクトな物ばかりなので次々と捨てられます。「小さなところから少しずつ大きなところへ」というのを断捨離の基本として覚えておきましょう。
断捨離の基準を決めよう
断捨離は捨てることが目的です。そのため、捨てるかどうかの迷いをいかに減らせるかがポイントになります。
片付けが苦手な人ほど、「いつか使うかも」と様々な物を取っておくクセがあります。途中で迷いはじめると、きりがありません。せっかく始めた断捨離なのに、途中でやめたくなってしまう可能性もあります。
そこで決めておきたいのが捨てる基準です。
たとえば「1年間着ていない服は捨てる」「迷ったら基本捨てる」などのルールを決めておくと、迷わず捨てやすくなります。捨てる基準に当てはまったものは例外なく捨てると心を決めましょう。
残すものの基準を決めよう
断捨離は全てを捨てることではありません。大事なものはきちんと残せるように、残すものについてもルールを決めておきましょう。
絶対に捨ててはいけない書類などはもちろんのこと、写真や手紙などの思い出の品も大事に保管しておきたいものですよね。
ただし放っておくと物が増えすぎてしまうので「思い出の品は、お菓子箱に入らない分は見直して整理する」といった決まりを作っておくのがおすすめです。
断捨離効果で心に余裕を手に入れよう!

物を捨てられない人にとってはなかなかハードルが高い断捨離ですが、実際にやってみると部屋も心もきれいに整っていきます。
一度思い切って断捨離をすると、もう元には戻したくないと思えるので、きれいな部屋での暮らしが維持しやすくなります。毎日が快適だと、ストレスも減りますよね。
ぜひ断捨離にチャレンジして、毎日のゆとりを手にしてくださいね。